2016年に完結したオススメの面白い漫画10作品
2016年ももうすぐ終わり。
今年完結した漫画の中でオススメなものをあげてみました。
- 1 スピリットサークル(水上悟志)
- 2 デストロ246(高橋慶一郎)
- 3 BLEACH(久保帯人)
- 4 ふだつきのキョーコちゃん(山本崇一郎)
- 5 暗殺教室(松井優征)
- 6 昭和元禄落語心中(雲田はるこ)
- 7 オールラウンダー廻(遠藤浩輝)
- 8 オゲハ(oimo)
- 9 野田と申します。(柘植文)
- 10 虫籠のカガステル(橋本花鳥)
- おわりに
1 スピリットサークル(水上悟志)
輪廻転生を巡るファンタジー漫画。
主人公の桶屋風太は、霊が視える14歳。
同じクラスに転校生・鉱子がやってきたのをきっかけに、自らの過去生(前世)をいくつも体験していくことになる。
その前世から明らかになる、初対面のはずの鉱子が風太を殺そうとする理由とは…?
というストーリー。
(風太と鉱子、その因縁が垣間見える画像は下記)
あまり細かく紹介するとネタバレになるので避けますが、6巻ながら壮大なストーリーが見事にまとまっています。
前世という設定を使われることで、様々な時代・登場人物・世界観が展開されており、短編集のような趣きもあるところです。
ラストも綺麗で素晴らしい。
なお、作者の他の漫画を読んでいるとより楽しめる部分も少しありますが、読んでいなくても大きな問題はありません。
(初対面のはずの転校生・鉱子に命を狙われる主人公・風太。2人の顔にある傷の由来・因縁も後々明らかに。スピリットサークル第1巻)
2 デストロ246(高橋慶一郎)
殺し屋(女子高生)やヤクザ(女子高生)、殺し屋殺し(女子高生)が入り乱れてバトるガンアクション。
作者の趣味全開で、男性キャラは雑魚しかいない、という思い切りの良さが素晴らしい。
単独の記事はこちら。
3 BLEACH(久保帯人)
虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊を退治する者、死神。
そんな死神の仕事をすることになった高校生、黒崎一護の活躍を描く能力バトルもの。
厨2だのオサレだのとも言われますが、用語や台詞がいちいちカッコ良い。
キャラデザの良さにも定評があるところです。
用語などの雰囲気を知りたい方は以下の記事をどうぞ。
(ただし、特に後半にネタバレがあります。)
バトルは、ライブ感で楽しみましょう。
頭脳戦を期待するとちょっと肩透かしになるかも…。
(この作品にはこの作品の良さがあります)
ラストは(一応)キレイにまとまっていますので、
死神代行消失編や千年血戦編の途中で離脱した方にもぜひラストまで読んでほしいです。
4 ふだつきのキョーコちゃん(山本崇一郎)
「シスコンヤンキー」の兄と、ある秘密を持った妹、その周囲の人々を巡るラブコメ。
さすが「からかい上手の高木さん」の作者だけあって、読んでいてニヤニヤが止まりません。
ツンデレは一旦デレてしまうとツンに戻りにくい、という問題を設定によって解決した発明が素晴らしい。
5 暗殺教室(松井優征)
クラスみんなで、担任である超生物(マッハ20で動く)の暗殺を目指す、という設定が素晴らしい異色作。
設定が独特ながら、王道的展開あり、感動あり、驚きの伏線ありと様々な角度から楽しめる漫画です。
その他の設定が斬新な漫画については、以下の記事をどうぞ。
6 昭和元禄落語心中(雲田はるこ)
落語がテーマ。
落語にはあまり興味がありませんでしたが、一気に引き込まれました。
人間ドラマが魅力です。
タイトルにも昭和とある通り、ストーリーのうち、それなりの比重を、主人公の師匠の昭和の頃の過去話が占めているところ。
男の色気を感じさせる作品でもあります。
7 オールラウンダー廻(遠藤浩輝)
主人公がものすごい必殺技を使えるわけでもなく、人間離れしたキャラが縦横無尽に活躍するような中身でもなく、内容は非常にリアル寄り。
同じ作者のEDENとはまた大分趣きが違います。
格闘技をやる意味を自問し続ける青春マンガでもあり、試合だけでなく、主人公の廻(めぐる)と周囲の人間との関係性も楽しめます。
8 オゲハ(oimo)
中学生男子のキジは、ある日、謎の生物を見つけ、家に連れて帰る。
その生物は、首から上と胴体は人間、両手は蝶の羽のようで、下半身は芋虫のようだった。(下記画像参照)
キジは、この生物をオゲハと名付けて、これを飼い始める、というストーリー。
ストーリーだけだと、映画ETのような、少年と人外の生物の心温まる話にも感じるかもしれません。
しかし、ストーリーの方向性はかなりダーク。
オゲハの名前の由来からして、汚い+アゲハ蝶、というひどい扱い。
食事もろくに与えなかったりします。
人間であるキジは、表情をあまり変えません。
一方、表情豊かなのはオゲハの方。
読んでいて感情移入するのは、人間のキジよりもオゲハの方だったりします。
全体的に不穏な雰囲気がただよい、この先の展開がどうなるか、読んでいてどんどん不安になっていくマンガでした。
キジのオゲハに対する扱いに嫌悪感を持つ人もいそうなので、そういうのが苦手そうな方はまずは試し読みなどをする方が良いかもしれません。
(キジが見つけた謎の生物、オゲハ。オゲハ第1話)
9 野田と申します。(柘植文)
地味な見た目で個性的な女子大生、野田さんの日常を描くコメディ。
野田さんが、合コンで石破防衛大臣のモノマネをしてはいけないということに気づく、とかそういう感じの漫画です。
10 虫籠のカガステル(橋本花鳥)
元は前から完結していたwebマンガですが、商業出版が今年完結まで行きました。
人が巨大な虫になる病気が蔓延する世界を描くアクション・ファンタジー。
web漫画というと玉石混交ですが、この作品は非常にクオリティが高いです。
おわりに
今年完結、というくくりで思い出すのは難しく、漏れている作品も色々あるかもしれません。
以上の作品以外で何かあればぜひ教えてください。
(追記)
ブックマークコメントであげていただいたものは以下の通り。
こち亀、トリコ、逃げ恥、RiN、僕だけがいない街、夢からさめても、自殺島、春の呪い、SOUL CATCHER(S)
名作揃いですね。ありがとうございました!
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