この能力バトル・現代異能バトル漫画がすごい!2017【オススメ・連載中】
最近のオススメ能力バトル・異能バトル漫画を紹介します。
何が、能力バトル・異能バトルか、という定義は難しいところですが、なんとなくで判断しています。
あまりにメジャー過ぎるものは除いており、順位はわりと適当です。
なお、主人公の能力や序盤のストーリーなど若干のネタバレを含みますので、ご注意ください。
(主観ですが、核心に触れるネタバレは避けたつもりです。)
- 1位 ハイラのSP -龍伐庁調査執行部第3課-(榊原瑞紀)
- 2位 出会って5秒でバトル(はらわたさいぞう、みやこかしわ)
- 3位 キリングバイツ(村田真哉、隅田カズアサ)
- 4位 リィンカーネーションの花弁(小西幹久)
- 5位 サツリクルート(吉宗、MITA)
- 6位 超人戦線(青山広美、山根和俊)
- 7位 多数欠(宮川大河)
- 8位 平穏世代の韋駄天達(天原)
1位 ハイラのSP -龍伐庁調査執行部第3課-(榊原瑞紀)
「異類」と呼ばれる「鬼」などの人外の者。
彼らは、全国に潜伏し、人を食べて暮らしています。
彼らを消滅させられるのは、日本に12人しかいない、「龍騎士」と呼ばれる特殊能力を持った者のみ。
タイトルの「龍伐庁」は、その龍騎士をサポートし、異類を排除するための行政機関です。
このマンガでは、新たに龍騎士になった10歳の少年・「ハイラ」(下記画像参照。)とこれをサポートする龍伐庁の「ハイラユニット」の活躍が描かれます。
メインとなるのは、理不尽を憎む熱血漢の元警官・来生(きすぎ)と冷静沈着なハイラユニットの主任・真永。(上記の画像の2人。)
「正義感の強い熱血タイプ」と「クールな知性派」のバディもの、というのは、わりとありがちですが、描き方が上手いのでなかなか引き込まれます。
また、このマンガの特徴の一つは、ハイラの存在。
龍騎士は、特殊能力を持った貴重な存在なため、ハイラユニットのメンバーはその命令に服従しないといけないのですが、それをいいことにワガママ放題なのです。
10歳の少年なので、まだまだ色々と不安定・無知なところもあり、これがどのように変わっていくのか、というところも見所です。
異類退治に関しては、異類の側や龍伐庁内部に怪しい動きもあり、こちらの展開も見逃せません。
異類退治の行く末と人間関係の変化が両方楽しめるマンガになっています。
このマンガのように、能力者が組織化されているというのは、近年のトレンドかもしれません。
(東京喰種とか僕のヒーローアカデミアとか炎炎ノ消防隊とか。これら以前からもあったといえば、ありましたが。)
(新人龍騎士は、10歳のわがままな少年。ハイラのSP-龍伐庁調査執行部第3課-(榊原瑞紀)第1巻(KADOKAWA/角川書店)より引用)
2位 出会って5秒でバトル(はらわたさいぞう、みやこかしわ)
一般人たちが、謎の存在に特殊能力を与えられ、デス・ゲームを強制される。
と、ここまでは、わりとありがちな設定。
このマンガの特異なところは、主人公の能力「詭弁家(ソフィスト)」の内容です。
その能力の内容は、「相手があなた(主人公)の能力だと思った能力」。
はったりだろうが相手にすごい能力だと信じさせれば、その能力が使える一方、何も信じさせることができなかったりすると何も使えません。
こうしたトリッキーな能力で、主人公やその仲間たちの、知略を尽くしたバトルが描かれます。
頭脳戦的な能力バトルが好きな人にはオススメです。
まだ、ストーリーは序盤と思われるので、今後が楽しみですね。
3位 キリングバイツ(村田真哉、隅田カズアサ)
遺伝子強化技術によって動物の能力を得た獣人たちによるバトルもの。
各キャラが、それぞれ個別の動物の遺伝子を組み込まれており、財閥同士の代理戦争「牙闘(キリングバイツ)」において戦います。
第1章でストーリーの中心になるのは、キリングバイツに巻き込まれた平凡な大学生・野本とそのパートナーとなるヒトミ(下記画像参照)。
動物のウンチクをナレーションでいれつつ、バトルが行われるさまはテラフォーマーズ的なところがあります。
また、企業の代理戦争・平凡で弱気な指示者と強気な戦闘員というコンビの点はケンガンアシュラ的なところがありますね。
(別にパクリだとかそういうことを言いたい訳ではありません。)
テラフォーマーズよりはは、設定・ストーリーともに比較的シンプル。
登場する動物も、ヤマアラシ、ライオン、チーターなどメジャーな動物が多く、とっつきやすいです。
(ヒトミについては、下記の画像のとおり、ラーテルなので、そこまでメジャーではありませんが…)
また、特徴的なのは、女性キャラとそのサービスシーンの多さ。
男性キャラもそれなりにいるにもかかわらず、既刊6巻のうち、5巻の表紙が女性キャラ、というところでなんとなく雰囲気は分かるかと思います。
そういうところをあざといと嫌うか、好んで読むかは好みが分かれるところかもしれません。
能力者の見た目は下記画像のような感じなので、獣耳好きな人は必読です。
最新刊ではちょうど第1章が終わって区切りがついたところなので、今が読み時です。
どうでも良いですが、作中には「虎砲」という技が出てきますが、修羅の門やテニスの王子様にも同名の技がありますね。
(修羅の門やキリングバイツと技名が被るテニス漫画とは一体…)
(獣化したヒトミ。キリングバイツ(村田真哉、隅田カズアサ)第1巻(小学館クリエイティブ)より引用)
4位 リィンカーネーションの花弁(小西幹久)
偉人や罪人を前世に持つ者が、前世からその才能を引き出して戦う能力バトルもの。
偉人モチーフのバトルものというと、過去にもたくさんありますね。
ノブナガン、第九のマギア(音楽家)、ハイファイクラスタ、文豪ストレイドッグス(作家)、ドリフターズ、Fate/stay nightなどなど…。
このマンガもそういう類の設定です。
モチーフになる偉人は、宮本武蔵、アインシュタイン、ニュートンなど。
このタイプのマンガだとニュートンは頻出ですね。
能力バトルにつきものの重力使いにしやすいからでしょう。
このマンガのストーリー:
あらゆる分野の習い事を試したものの、どの分野でも際立った才能がなく、絶望していた主人公、扇寺東耶(せんじ とうや)。
彼は、自分は「持たざる者」であり、同級生の灰都のことを、自分とは違い、剣の才能を「持つ者」だと思っていた。
しかし、彼は、灰都に、「私達は似ている」と言われる。
その理由とは…?
このマンガで特徴的なのは、それぞれの能力の圧倒的強さ。
それぞれが別の能力マンガだったら、上位幹部〜ボス級の強力な能力を持っており、これらのキャラのバトルがサクサク進むところはなかなか読んでいて楽しいです。
サクサク進みすぎて、こんな魅力的なキャラ、ここで使い捨てて良いの?と思うくらい…。
また、ストーリーも最初は単調でしたが、中盤からはなかなか一筋縄ではいかないものになっています。
5位 サツリクルート(吉宗、MITA)
就活×能力バトルというおそらく唯一無二の能力バトル漫画。
やや突破な世界設定なので戸惑うところはあるかもしれません。
主人公の能力があまり強力ではないので、この能力を活かしてどう立ち回るかが楽しめます。
直接命を奪り合うバトルではないので、通常の能力バトルと違うタイプの能力が登場・活躍するところも良いですね。
個別の記事はこちら。
6位 超人戦線(青山広美、山根和俊)
ストーリーの前半では、特殊能力を与えられた凡人と各分野の達人の一対一の戦いが描かれます。
例えば、「念動力(ただし動かせるのは野球ボールの質量まで)を与えられたフリーター」VS「プロのスナイパー」。
強力な能力が与えられる一方で、肉体的にも精神的にも弱い凡人と、何も能力を与えられないながらも、知識・経験・技量で対抗するエキスパートたち。
「ギャンブルフィッシュ」のコンビならではの個性的なキャラが魅力的です。
また、オムニバス的になっているので、どちらが勝つかが予想できないのも良いところです。
この作品も、現在は、ストーリーが次の段階に進んでいるところ。
こういうタイプの作りは最近の能力バトルの流行りなんでしょうか。
7位 多数欠(宮川大河)
突然、「皇帝」を名乗る者によって毎日行われるようになった「多数欠」。
2択の質問が出題され、多数派は全員死ぬ、というシンプルかつ斬新な設定。
第1部では、特殊能力「特権」と「権利」を使って、主人公たちが皇帝に立ち向かう姿が描かれます。
崩壊した社会でのサバイバル的な要素があるのもアクセントになっています。
現在では第2部が連載中。
8位 平穏世代の韋駄天達(天原)
魔族が封印されて800年。
戦いの時代を忘れた平穏(ゆとり)世代の神、韋駄天たちと魔族とのバトルが描かれます。
チート級に強力な韋駄天に対し、そんなに強くない魔族がどう立ち向かうのか、という、普通とは逆のバトルの楽しみがあったりします。
また、韋駄天側が人間とは別の倫理観・価値観を持ってるところも面白く読めます。
非商業のweb漫画としてはトップレベルに面白い漫画ではないでしょうか。
この他にオススメがあればぜひ教えてください!
※ブックマークコメントで、ダーウィンズ・ゲームが挙げられていました。
メジャーすぎるかな?と思って載せなかっただけで、こちらもオススメです!
特殊能力を与えられてデスゲームに巻き込まれる、という入りはありがちですが、テンポの良いストーリーと多彩なキャラが魅力です。
また、ソーシャルゲーム・MMOっぼい雰囲気も現代的な感じがします。
(ソシャゲもMMOも詳しくないので的外れな感想かもしれませんが…)
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