今にも崩れそうな本棚の下で

漫画の感想を書いたり書かなかったりします。

三大ほんとは言ってない漫画の名言「お前がそう思うんなら…」「クラスのみんなには…」あと1つは?

漫画の名言にも色々ありますが、不幸にも本当は言っていないのに、言っていることにされてしまった名言というものもあります。

 

「お前がそう思うんならそうなんだろう。お前ん中ではな」(少女ファイト・式島滋→ひだまりスケッチ・ゆの)

 

元々は、日本橋ヨヲコの女子バレーボール漫画「少女ファイト」のセリフ。

なぜか、このセリフを「ひだまりスケッチ」のゆのに言わせたAAなどが流行し、むしろそちらの方がよく知られるようになってしまいました。

 

作者にもこのことは伝わっている様子。

 

 最終的には、少女ファイト単行本に、ひだまりスケッチの作者・蒼樹うめが寄稿する事態に至りました。

 

「クラスのみんなには内緒だよ」(魔法少女まどか☆マギカ鹿目まどかBLEACH石田雨竜

 

元々は、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のセリフ。

このセリフをBLEACH石田雨竜に言わせたコラが作られていました。

このコラ画像を原作にあるものと勘違いしたのか、パズドラがBLEACHとコラボした際、石田雨竜のリーダースキル名が「クラスのみんなには内緒だよ」になるという事件が発生(その後、修正済み)。

 

さてもう1つは?

 

以上の2つにも異論があるかもしれませんが、三大ほんとは言ってない漫画の名言を決めるとしたら、あと1つは何でしょう?

・「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」?

・「正義の反対は『また別の正義』」?

・「でも日本人も悪いんですよ」?

 

ご意見あればお待ちしてます!

 

 

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なぜ異世界転生モノ・なろう系小説は安易にレベルやスキルの概念を導入するのか?

ゲーム内の世界でもないのに、なんで異世界でレベルやスキルの概念があるんですかね?

最近、立て続けにそんな感じの作品に触れたので考えてみました。

ただ、この辺のジャンルはそんなに詳しくないので的外れかもしれません。

 

1  先行人気作品の影響

 

MMORPGの中に閉じ込められる、みたいなタイプの世界観なら、ゲーム的な概念はあって当然なんですよね。

そうしたタイプの作品が先行して人気が出ているのでこれに後発作品がのっかった、または、読者も似たような作品を求めた、ということが考えられます。

ゲームのノベライズがその先駆けである可能性もあるでしょう。

 

2  主人公の成長や彼我の戦力差の明確化

 

主人公が成長しました、と言われても、うまく描写しないといまいち読者には伝わりません。

その点、レベルが1上がった、とか、〇〇のスキルを覚えた、と言われると分かりやすいですよね。

また、敵の見た目などの描写だけで敵を強そうに思わせるのは困難ですが、数値化すればこれも分かりやすい。

逆に、主人公のステータスを圧倒的なものにすることで、簡単に俺tsueee的な展開にさせることもできます。

レベルやスキルの概念の導入にはこうしたメリットもあるでしょう。

 

3  作者・読者がゲームに親和的

 

元々、ゲームに慣れ親しんでいないと、なかなかレベルやスキルの概念を導入されても馴染めないでしょう。

その点、作者も読者もそれなりにゲームの経験があれば、これらの概念がすっと頭に入ってくるはず。

一般文芸の平均的な作者・読者に比べれば、異世界転生モノ・なろう系小説の平均的な作者・読者は、よりゲームに親和的であることは想像できます。

ただ、TRPG全盛期や初期ドラクエ全盛期とかの方が数値数値してそうな気もするんですけどねえ…。

 

 

 

ざっと思いついたところではこんな感じです。

他に考えられる理由はあるでしょうか?

 

※書き終わってからちょっと調べたら、数年前ですら「何をいまさら…」みたいに言われているようで…。ただ、すっきりとした説明はあまり見当たりませんでした。

※追記:なお、レベル・スキル概念を導入する小説が全て安易だとも、安易なものが多いとも主張するものではありません。

 

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「とある魔術の禁書目録(インデックス)」のように漢字にカタカナのルビを当てるタイトル

とある魔術の禁書目録(インデックス)、ロクでなし魔術教師と禁忌教典(アカシックレコード)など、漢字に英語的なルビをふる当て字のタイトルの作品、多いですよね。

気にはなっていたのですが、同じように気にしている人がいたので、この際、歴史をたどってみました。

 

この手のラノベ・アニメのタイトルっていつからある?

 

踊る騎士(ナイト)(1938) 

狼の紋章(エンブレム)(ウルフガイシリーズ)(1971)

地球(テラ)へ…(1977)

酔拳(ドランクモンキー)(1979)

闘将‼︎拉麺男(ラーメンマン)(1982)

聖戦士(オーラバトラーダンバイン(1983)  ※誤解でした

造物主(ライフメーカー)の掟(1983)

冥王計画(プロジェクト)ゼオライマー(1983)

吸血鬼(ヴァンパイア)ハンターD(1983)

やるっきゃ騎士(ナイト)(1984

巨神(ジャイアント)ゴーグ(1984

ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)(1985)

聖闘士(セイント)星矢(1986)

裸の銃(ガン)を持つ男(1988)

狂想曲(ラプソディ)(1988)

魔動王(マドーキング)グランゾート(1989)

NG騎士(ナイト)ラムネ&40(1990)

白魔術都市(セイルーン)の王子 スレイヤーズすぺしゃる(1991)

新世紀GPX(フューチャーグランプリ)サイバーフォーミュラ(1991)

魔法騎士(マジックナイト)レイアース(1993)

女神天国(パラダイス)(1993)

日帰りクエスト なりゆきまかせの異邦人(ストレンジャー

風の白猿神(ハヌマーン)(1995)

美食(グルメ)戦隊薔薇野郎(1995)

頭文字(イニシャル)D(1995)

名探偵コナン 14番目の標的(1998)(名探偵コナンの劇場版は他多数)

海辺(ビーチ)でリーチ!(1998)

ジョジョの奇妙な冒険 石作りの海(ストーンオーシャン)(2000)

勝負師(ギャンブラー)伝説哲也(2000)

GEAR戦士(ファイター)電童(2000)

風の聖痕スティグマ)(2002)

満月(フルムーン)をさがして(2002)

恐怖症博士(ドクターフォビア)(2003)

伝説の頭(ヘッド) 翔(2003)

とある魔術の禁書目録(インデックス)(2004)

ヴァンパイア騎士(ナイト)(2005)

初恋限定(リミテッド)。(2007)

ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ)(2008)

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)(2009)

機巧少女(マシンドール)は傷つかない(2009)

青の祓魔師エクソシスト)(2009)

はぐれ勇者の鬼畜美学エステティカ)(2010)

星刻の竜騎士ドラグナー)(2010)

監獄学園(プリンズンスクール)(2011)

gdgd妖精s(ぐたぐだフェアリーズ)(2011)

東京喰種(グール)(2012)

新妹魔王の契約者(テスタメント)(2012)

聖剣使いの禁呪詠唱(ワールドブレイク)(2012)

冴えない彼女(ヒロイン)の育て方(2012)

黒鋼の魔紋修復士(ヒエラ・グラフィコス)(2012)

最弱無敗の神装機竜(バハムート)(2013)

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)(2013)

ロクでなし魔術教師と禁忌教典(2014)

亜人(デミ)ちゃんは語りたい(2015)

 

全部は載せきれないので、主なものだけです。

特にMF文庫Jに多くありすぎました。

 

見つけられたのは上記の通りですが、多分、もっと古いのは色々あるんでしょうね。

SFやファンタジーの翻訳モノ、歌のタイトルにもありそうです。

(翻訳モノは翻訳者のさじ加減次第というところもあります。ニューロマンサーとか。)

 

作中の固有名詞や必殺技も含めるともっと色々ありますね。

超(スーパー)サイヤ人、十刃(エスパーダ)などなど。

 

また、タイトル中の固有名詞もいれるとなると、「甸国皇子 班烈多物語(でんまるくおうじ はむれっとものがたり)」(1885。ハムレットの翻訳)なども入ってきますが、ちょっと意味合いが違ってきます。

 

さらに、「本来の読み方でない読みをする」ということだと、「伽羅」を「めいぼく(名木)」と読ませる歌舞伎「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」があり、江戸時代まで遡れます。

 

上記のリストの話に戻ると、90年代の頃は、熟語とそのルビがタイトルのはじめに来ていたのに対して、最近のものは後ろの方に来ているのも興味深いところです。

昔は、漢字+カタカタのタイトルが多かったのに対し(スーパー戦隊シリーズなど)、最近のものは「とある魔術の禁書目録」を見習ってるからでしょうか。

 

これが抜けてる、というのがあったら教えてください。

 

なお、「僕は友達が少ない」式のタイトルについてはこちら。

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参考

ライトノベルのタイトルで漢字にあり得ない読みのルビが降られてい... - Yahoo!知恵袋

漢字に別のルビがふってあるタイトルのアニメ - アニメ 解決済 | 教えて!goo

ライトノベルのタイトルで「〇〇〇の〇〇〇(漢字にありえないル... - Yahoo!知恵袋

 

f:id:kido_ari:20170609090453p:plain

 

ブコメで誤記の指摘をいただき、一部修正しました。

ありがとうございました。

 

 

無能力者VS異能力者を描く知略サスペンス「無能なナナ」

今回、ご紹介する漫画は「無能なナナ」。

できれば、この記事を読む前に、以下のリンクから第1話を読んでみてください。

www.ganganonline.com

 

舞台は、能力者が集められた孤島の学園。

炎を操る能力者や氷を操る能力者など能力者モノでありがちな能力者たちが揃っています。

一方、主人公のナナは、何も能力を持たない無能力者。

実は、ナナは、人類の脅威となり得る能力者を抹殺すべく、国家から送り込まれた暗殺者なのでした。

ナナが、能力がないながら、頭脳を駆使して強力な能力者たちを人知れず殺害していくストーリーです。

主人公が、無能力者・暗殺者だとバレないように一人ずつ仕留めていくところにサスペンス感がありますね。

 

能力バトルものの無能力者は、よく登場しがちですが、それでも体術があったり優れた技術があることが多いでしょう。

(通りすがりのサラリーマンとか超人戦線のキャラとか)

そういうタイプの無能力者も好みではあるのですが、純粋に頭脳だけで能力者に対抗するのが面白いところです。

 

原作者のるーすぼーいは、成人向けゲームのシナリオライターを主にやっている人のよう。

元々、伏線を回収してのどんでん返しが得意な人のようなので、今後の展開にも期待できます。

 

月刊少年ガンガン連載ですが、6月12日からwebでも「ディレイ連載」というものが始まるようなので、ぜひ読んでみてください。

 

その他の能力バトル漫画記事はこち

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石井館長が女子高生に転生する漫画「どるから」

なんかまた不思議な設定の漫画が始まりましたね…。

K1の創始者石井館長が脱税などの件で懲役を受けた後、トラックに轢かれて女子高生に転生するという漫画です。

 

わざわざ石井館長じゃなくて架空の空手家で良いんじゃないか?とか、脱税の件まで現実のことを取り入れなくても良いのでは?とか色々と疑問がわいてきますが、そういうツッコミどころもあえて見せた上で、バズるのを狙ってるんでしょうか。

アオリには、「格闘×ビジネス×女子高生」「もし女子高生が本気で空手ビジネスを始めたら…!!」とあるので、格闘ビジネス的な話が今後でてくるのでしょう。

いきなり脱税の話を突っ込んでくるあたり、業界裏話的な内容も出てくるのかもしれません。

 

ところで、こういう「身体は女性、魂(?)が男性」のキャラのサービスシーンがあった場合、読者は果たして喜べるのでしょうか?

幼女戦記(転生)、俺とヒーローと魔法少女(変身)、らんま1/2(変身)、バックストリートガールズ(全身整形・性転換)と色々バリエーションはありますが、限界がどこにあるのかは興味深いところです。

 

 

いずれにせよ、今後の展開が楽しみですね。

 

mangalifewin.takeshobo.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人気漫画のスピンオフはなぜ「つまらない」「ゴミ」と言われるのか

こんな記事がありました。

 

anond.hatelabo.jp

 

漫画のスピンオフが総じて「つまらない」だの「ゴミ」だの言われていますが、さて、どうなのでしょうか?

 

そもそもスピンオフ漫画一般が「つまらない」といえるのか?

これは、漫画の面白い・つまらなさをどう定義してどう測定するのか、ということになってくるので、そう簡単には結論は出せません。

ただ、個人的な印象でいえば、たしかにスピンオフ漫画にはつまらないものも多いように思います。

では、なぜそう感じるのか、仮につまらないものが多いのであればその理由として何が考えられるか、を検討してみたいと思います。

 

スピンオフ漫画をつまらなく感じやすい理由

 

読む前からハードルが上がっている

 

スピンオフの元になった漫画は、スピンオフができるくらいですから、大抵人気漫画で、それなりの面白さがあります。

スピンオフ漫画を読むときには、元の漫画のレベルを期待して読むからつまらなく感じやすいのかもしれません。

 

スピンオフ元とジャンルが違う

 

スピンオフ元がシリアスもの、スピンオフがギャグだと、シリアス好きな人には物足りなく感じるでしょう。

ギャグが好きな人の中にも、スピンオフにありがちな、キャラ萌えありきのギャグは好まない人もいそうです。

原作キャラがわちゃわちゃしてるだけで喜ばれるようなスピンオフもありますね。

 

そもそも大抵の漫画は「つまらない」

 

漫画雑誌を読んでいると、自分が面白く感じる漫画なんて一握りだったりするのではないでしょうか。

そういう意味では、漫画なんてその人にとってつまらなく当たり前。

なのに、一旦スピンオフ漫画はつまらない、という意識を持つと、その思いが裏付けられて強くなっていくこともあるでしょう。

確証性バイアスみたいな話ですね。

 

スピンオフ漫画がつまらない傾向にある理由

 

スピンオフ元の枠からはみ出せない

 

スピンオフ元がシリアスで謎が謎を呼ぶ展開、スピンオフもシリアス、という場合、スピンオフの方の作品では、原作で明かされていない謎を明かすわけにはなかなかいきません。

そのため、話が単調になりやすいこともあるでしょう。

原作者が名前を貸しているだけの場合、原作者に遠慮してストーリーの幅にも限界ができそうです。

 

つまらなくても打ち切られない

 

スピンオフ漫画には、色々大人の事情もあるでしょう。

つまらなくて人気がなくても打ち切るわけにはいかないこともあると思います。

また、キャラ萌え的な漫画の場合、スピンオフ元のファンの強い支持があれば、打ち切られることはありません。

 

作り込まなくても人気が出る

 

とりあえずスピンオフ元のキャラを出しておいて、スピンオフ元とのギャップを見せたりすれば、一定の支持は得られます。

そのため、細かく作りこまなくてもよくなっているのかもしれません。

とりあえず学園ものにすればいいとか思ってそう、というのは、考えすぎでしょうか…

 

面白いスピンオフ漫画

 

それでも面白いスピンオフ漫画もたくさんあります。

パッと思いつくのはこのあたりでしょうか。

刃牙シリーズの各スピンオフ

・中間管理職トネガワ

北斗の拳イチゴ味

転生したらヤムチャだった件

岸辺露伴は動かない

・ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-

 

以上、久しぶりの更新はスピンオフ漫画についてでした。

 

※タイトルを一部変更しました。

 

カジュアルな著作権侵害の話

年度末の忙しさでバタバタしていたら、一ヶ月以上ブログを放置してました。

久々の更新は、単なる愚痴です。

 

先日たまたまあるツイートを見つけました。

このブログの記事に言及してくれてはいるのですが、その方法が 記事を表示したスクリーンショット

「相当COOL」と言ってもらえるのはありがたいですが、やり方としては著作権侵害なんですよねえ…。

ネット上ではカジュアルな著作権侵害が横行してるので、いまさら驚くこともないですが、自分でされたのを発見するのはほぼ始めてです。

逆にスクリーンショットとって貼る方が面倒じゃないんですかね?

リンクを貼るまでいかなくても、せめてブログ名ぐらいは表示してほしい…

 

以上、愚痴でした。

近いうちにまた漫画の記事も書きます。