今にも崩れそうな本棚の下で

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ワールドトリガー名場面・名言まとめ【黒トリガー争奪戦編】

 

ワールドトリガー名場面・名言集。

邂逅編に続いて、黒(ブラック)トリガー争奪戦編です。

邂逅編の記事はこちら。

kido-ari.hatenablog.com

黒トリガー争奪戦編では、いよいよ、本格的にトリガーを使ったバトルが登場します。

 

 

動くな ボーダーだ(三輪秀次)

 

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千佳のトリオン量を測っていた遊真、修、レプリカ。

そんな彼らに、三輪隊が接触。

ボーダーの管理下にないトリガー、ネイバーとの接触を確認したとして攻撃を開始します。

三輪は、以前から、修がネイバーに接触した疑いがある、と言っていましたから、常々、修のことは、マークしていたのでしょう。

この三輪隊とのバトルが黒トリガー争奪戦編の開幕でした。

 

三輪は歩いていてもなぜかマフラーがたなびいていて、強キャラ感・ヒーロー感がありますね。

姉の死という過去があったり、ネイバーへの反発をかかえていたり、何かと物語性の強いキャラでもあります。

左側の米屋も、紙パックの飲み物を飲みながら余裕の表情。

強そうな雰囲気が出ているところです。

まあ2人ともこの後、負けてしまう訳ですが…。

 

この漫画では、これまでの戦闘シーンは対トリオン兵でした。

三輪隊VS遊真は、はじめての対人戦。

この展開で人気が上昇したようです。

担当編集(当時)によるイチ押しの回としても、VS三輪隊の14話が挙げられています。

「ワールドトリガー」ジャンプ担当編集㊙トーク 推す!この一話 | ジャンプBOOKストア!

 

やっぱり一枚噛んでいたか……裏切り者の玉狛支部が……!(三輪秀次)

 

迅に聞けば事情が分かるという遊真と修。

これに対して、三輪が言ったのがこのセリフ。

ボーダーも一枚岩ではないことが発覚するシーンです。

ネイバーを憎む三輪としては、ネイバーと友好関係を築こうとする玉狛支部には良い印象は持ってないのでしょう。

それにしても、「裏切り者」とはちょっと言い過ぎな気もします…。

 

「二人掛かり」……?おまえ面白いウソつくね(空閑遊真)

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遊真と一対一(サシ)でやらせてくれよ、という米屋。

これに対し、三輪は、こいつは二人掛かりで確実に始末する、と米屋の提案を拒否します。

遊真が三輪の言葉のウソをサイドエフェクトを使って見抜き、言ったのがこの言葉。

三輪の言葉に反し、三輪と米屋だけでなく、狙撃手(スナイパー)の古寺と奈良坂も遊真を狙っていたのでした。

これまでのセリフでは「つまんないウソ」だったところが、「面白いウソ」に変わっていますね。

戦略的に意味があるウソだから「面白い」なんでしょうか?

4対1という数的不利な状況でも、その状況を楽しんでしまう遊真の余裕がカッコ良いです。

嘘を見抜かれたことに無言で驚く三輪。

勘付かれた、と動揺する古寺。

はったりだと冷静に言って古寺を落ち着かせる奈良坂。

このセリフを受けた、三者三様のリアクションもなかなか興味深いところです。

 

……と 思うじゃん?(米屋陽介)

 

二人だけではないことが遊真に見抜かれた三輪隊。

そこで、米屋は、「ここはひとつ 全員でじっくりかかるか」と述べます。

直後、米屋は槍型のトリガーで遊真を攻撃。

不意打ちを狙って攻撃したのでした。

しかし、これもあっさり避けられます。

完全に避けたはずの攻撃でしたが、遊真は首に傷を負います。

そこで米屋が言い放ったのがこのセリフでした。

米屋の槍型トリガーは、幻踊孤月であり、穂先を自由に形が変えられるので遊真が避けきれなかったんですね。

 

2対1だったり、遊真が穏便な解決を狙っていたりといった事情はあるものの、遊真に手傷を負わせることができるのはさすがA級隊員というところでしょうか。

槍バカと言われつつも、米屋も頭を使って戦えるところが良いですね。

 

上記の担当編集の記事では、「……と 思うじゃん?」は、これさえ言えば、自分が上位に立てる魔法の言葉と紹介されています。

 

 『錨』印(アンカー)+『射』印(ボルト) 四重(クアドラ)(空閑遊真) 

 

三輪の鉛弾(レッドバレット)を受けて動けなくなる遊真。

そこを三輪と米屋が襲います。

あわや遊真の負けか?というところで、遊真の反撃が決まります。

学習する黒トリガーによって、三輪と米屋に一気に重しを打ち込んで倒してしまうのでした。

A級7位三輪隊を相手にして、穏便な形で勝ってしまうのは、さすがですね。

 

近界民(ネイバー)は全て敵だ……!! 緊急脱出(ベイルアウト)!!(三輪秀次)

 

緊急脱出(ベイルアウト)の初出シーン。

戦線離脱してるだけなのになんかかっこ良いです。

ネイバーによって姉を亡くし、ネイバーを憎む三輪。

その三輪が、これからどのように、どこまで変わっていくかも見所です。

 

「自分の意思でやったことだ」「お前が気にすることじゃない」…って言うよ たぶん(雨取千佳)

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遊真と一緒にいたせいで修の出世を不意にしたかもしれない、と気にする遊真。

(遊真の初登場は、独特の倫理観・価値観を持っていました。こういうことを気にするあたりは、初登場の頃に見せていたのとは、少し違う側面ですね。)

そんな遊真に対し、千佳は、修はきっと気にしない、と言います。

その後、千佳が言ったのがこのセリフ。

両手でメガネを作ってのモノマネ付きですね。ちょっと面白い。

たしかに、修のこれまでの言動からすれば、たとえどんな処分を受けようとも、遊真に文句は言わないでしょう。

千佳は、こうした修の思考回路をきちんと理解しているんですね。

さすがは修と付き合いの長い千佳というところでしょうか。

 

ただし やり方はお前に任せる(林藤支部長)

了解 支部長(ボス)(迅悠一)

 

迅に黒トリガー捕獲を命じる城戸司令。

これに対して、迅は、林藤支部長を通すように言います。

そこで、林藤支部長が迅に黒トリガー捕獲を命じ、その後にあったのがこのやり取り。

2人の息が合っているところが良いですね。

派閥争いがあったりして「政治的」な描写がたまにあるのも、このマンガの見どころです。

 

親父の「3つの教え」ってのがあるんだけど

その1「自分のことは自分で守れ」「親はいつでもお前を守れるわけじゃない」「自分を鍛えるなり 頭を捻るなり 自分でどうにかしろ」「自分でどうにかできないものには近づくな」「 想像力を働かせて危険を避けろ」  

その2「正解は一つじゃない」「物事にはいろんな解決法がある」「逆に解決法がないときもある」「一つのやり方にとらわれるな」

そしてその3「親の言うことが正しいと思うな」(空閑遊真(空閑有吾の言葉の引用))

 

その1、その2と来て、その3でひっくり返す。

遊真の父親、有吾の名言。

6歳でこれを子どもに教える父親というのも、なかなか面白いです。

 

「相手が何を求めているか」それがわかれば交渉が可能だ たとえ別世界の住人でも  排除するより利用できないかと考えてしまうんですよ 根が欲ばりなもので(唐沢克己)

 

遊真の目的を修に尋ねる唐沢。

困惑する修や苛立つ鬼怒田に言ったのがこのセリフ。

たとえ、近界民(ネイバー)であっても交渉して利用しようとする貪欲さは、有能感あります。

 

……『空閑』!?(林藤匠)……『空閑』!?(忍田真史)『空閑』……だと……!?(城戸正宗)

 

遊真の名前を修が出すと驚く3人。

遊真の父親は、旧ボーダーの創設に関わった人間だそうです。

なんとなくコラの三段落ちに使えそうなシーンです。

 

 ……きみ かわいいね けっこんしてあげてもいいよ(林藤陽太郎)

 

初対面の千佳に対してまさかのプロポーズ。

しさも、一目惚れしたとかではなく、どら焼き1個もらっただけで。

それで良いんでしょうか。

この後、「けっこんしたら らいじん丸のおなか さわりほうだいだよ」とアピールするものの、雷神丸が言うことをきいてくれないのも、かわいいシーン。

 

バカ なにやられてんだ ちょっと待ってろ(空閑有吾)

 

有吾と遊真の過去の回想シーン。

父親の言いつけを守らずに戦闘に出た遊真は、敵の黒トリガー使いらしき者に殺されかける。

有吾は、命を賭して黒トリガーを作り、遊真の命を救ったのでした。

そのときに、有吾が笑いながら言ったのがこのセリフ。

遊真は、なぜ笑っていたのかを疑問に思っていたようですが、修と出会ってから、少しその理由が分かってきたようです。

 

ぼくはただ 自分が「そうするべき」と思ったことから一度でも逃げたら きっと本当に戦わなきゃいけない時にも逃げるようになる(三雲修)

 

死にかけてでも人を助ける理由を尋ねられた修の回答。

こういう強さがあるからこそ、のちの大規模侵攻編でも逃げずに活躍できたのでしょう。

 

これからも楽しいことはきっとたくさんあるはずさ お前の人生には(迅悠一)

 

遊真、修、千佳がボーダーでチームを結成することを見越しての一言。

お前の人生「には」たくさんある→迅の人生には楽しいことはない、という未来が見えている?とも思いましたが、おそらく杞憂でしょう。

 

オレがそうするべきだと思ってるからだ(空閑遊真)

 

リーダーを修にするべきだと言った遊真。

その遊真が、修に理由を聞かれて言った一言。

遊真が、自分より実力・知識・経験に劣る修をリーダーとするところが良いですね。

 

たった今から お前たちはチームだ(林藤匠)

 

修、遊真、千佳がチームを結成。

いよいよ本格的なストーリーの始まり!というところでわくわくするセリフです。

 

お前の予知を覆したくなった(太刀川慶一郎)

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遠征から帰還した太刀川隊、風間隊、冬島隊。

彼らと三輪隊は、早速、黒トリガー確保のために玉狛支部へと向かいます。

(ただし冬島は船酔いで不参加。)

彼らに対峙するのは、「暗躍」が趣味の迅。

迅は、嵐山隊を味方につけていたのでした。

嵐山隊がいれば、自分たちが勝つという迅。

これに対して太刀川が言ったのがこのセリフ。

画像のとおり、孤月を抜刀しながら静かに言うのがかっこいいですね。

ここまでで太刀川は、玉狛支部強襲を提案したり、正式入隊日までの間隙を突いたりと頭脳派なところも見せており、強キャラの雰囲気がすごいです。

(実際強い訳ですが)

 

玉狛の狙いは正直よく知らないな 迅に聞いてくれ 近界民をボーダーに入れるなんて普通はありえない よっぽどの理由があるんだろう 迅は意味のないことはしない男だ(嵐山准)

 

玉狛の狙いを聞かれた嵐山の回答。

嵐山の迅に対する厚い信頼が窺えます。

曲者・ひねくれ者・ツンデレの多いこのマンガ。

その中にいて、嵐山はまっすぐなところが良いですね。 

 

外れる弾なんか撃てるかよ 狙撃手としてのプライドが許さねー(当真勇)

 

当真の天才肌・気分屋なところがあらわれたセリフ。

このあと、「そんなだからいつまでたってもナンバー2なんだよ」とまで言われる奈良坂。

真面目にやってるのは奈良坂の方なのにちょっとかわいそう…。

 

「風刃」とおれのサイドエフェクトは相性が良すぎるんだ 悪いな(迅悠一)

 

トップチームの面々を圧倒する迅。

ただただかっこいい!

 

……と 思うじゃん?(米屋陽介)

 

米屋のトリオン供給機関を破壊し、「終わりね」と勝利宣言する木虎。

米屋は、ベイルアウト寸前ながら、木虎を屋外に出して出水に攻撃させるのでした。

 

当真の時枝狙撃シーン

 

当たらない弾は撃たないと言ってやる気がなさそうに見せつつ、良いところできっちり決める当真。

さすがはナンバー1狙撃手です。

2発目は木虎狙いでしたが、時枝が庇って木虎は助かりました。

 

木虎の脚ブレード

 

木虎の脚はないと油断していた当真。

木虎は、脚ブレードで木を登り、当真の頭をバッサリ切断!

ベイルアウトがあるからこそ可能なバッサリシーンですね。

 

OKOK 今度は当てたぜ 出水先輩(佐鳥賢)

 

佐鳥のツイン狙撃(スナイプ)成功シーン。

序盤では出水の「両攻撃(フルアタック)と見せかけて両防御(フルガード)」に裏をかかれた佐鳥ですが、ここで一矢報いることができました。

 

嵐山さん 見ました? オレの必殺ツイン狙撃(スナイプ)(佐鳥賢)

 

ちゃんと答えてあげる嵐山の優しさが光ります。

 

これ以上 刺客をさし向けるつもりなら 次は嵐山隊ではなく この私が相手になるぞ 城戸派一党(忍田真史)

 

城戸らに対して啖呵を切る忍田本部長。

ボーダー本部においてノーマルトリガー最強の男だそう。

背景が虎で、強そうな雰囲気を出しています。

かっこいいシーンではあるんですが、こんな揉めててこの組織は大丈夫のんでしょうか…?

 

おれはあいつに「楽しい時間」を作ってやりたいんだ(迅悠一)

 

太刀川に目的・企みを聞かれた迅の一言。

ここまで、色んなリスクを負って暗躍していた迅。

その目的が、こんな、ある意味では些細なものでした。

そこが素敵なシーンです。

 

あなたの好きな名言・名場面はありましたか?

 

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※記事中の画像は全て「ワールドトリガー」(葦原大介)第2・3巻(集英社)から引用