今にも崩れそうな本棚の下で

漫画の感想を書いたり書かなかったりします。

なぜ少年マンガ・アニメの「母親」は見た目が若くて美人なのか?

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1  はじめに

 

ふとタイトル通りの疑問が湧いたので、思いついたことを書いてみました。

最初に断っておくと、特に漫画・アニメを網羅的に調べたわけではないので、そもそも一般的に、少年マンガ・アニメの「母親」が若くて美人である、といえるかは分かりません。

(というか反例をいくらでも思いつきます。)

記事タイトルを正確に書くと、「なぜ一部の少年マンガ・アニメの母親は見た目が若くて美人なのか」ということになります。

 

2  具体例

 

例えば、「幽☆遊☆白書」の主人公・浦飯幽助の母親、浦飯温子。

年齢自体も初登場時29歳と若いですが、見た目も若くて美人です。

また、「名探偵コナン」の工藤有希子と妃英理、「史上最強の弟子ケンイチ」の白浜さおり、「ワールドトリガー」の三雲香澄も見た目が若くて美人ですね。

見た目が小学生という「めだかボックス」の人吉瞳のような例もあります。

 

3  作者が書き分けできていないだけ?

 

中年のキャラや非美形のキャラは書くのが難しい、という話を聞いたことがあります。

若くて美人なのではなく、作者が書き分けできておらず、結果的に見た目が若くて美人に見える、ということはあり得るでしょうか。

ただ、プロが書き分けできないというのは考え難い気もします。

また、作中で、明示的に見た目が若い・美人と言われているキャラもいます。

これらのことからすれば、これだけでは十分な説明にはならなさそうです。

 

4  読者のあこがれの投影?

 

授業参観で、母親が若くて美人だとなんとなく誇らしい、というのはよく聞く話。

主人公が読者のあこがれの投影であり、読者が若くて美人な母親を望んでいるとすれば、主人公(やこれに準ずるキャラ)の母親が若くて美人なのもそのあらわれなのかもしれません。

少女マンガだと、両親とも若くて美形(しかも職業もカッコ良いもの)なイメージがありますが、それはまさにこの理由によるものではないでしょうか。

詳しくないですが、プリキュアに出てくる母親も見た目が若い人が多いようです。

 

5  女性キャラとしての読者へのアピール?

 

せっかくの女性キャラを出すのだから、読者が好きになりそうなキャラにする、という事情もあり得そうなところです。

 例に出したキャラにもかなり人気の高いキャラがいますが、これが見た目が年相応だったりしたら違う結果になっていかもしれません。

 

6   絵面の問題?

 

5と似ていますが、見た目が老けている、非美人の女性がたくさん登場すると誌面が地味になる、そうなるよりは、見た目が若くて美人のキャラを出した方が絵面が良い、という考慮もありそうです。

 

7  父親や祖父母は?

 

父親についても、見た目が若くてイケメンなパターンは多い気がします。

名探偵コナン」の工藤優作や「HUNTER×HUNTER」のジンなどもそうですね。

(この2人は年長者の記号としてかヒゲがありますが

 

祖父母までいくと、曲がった腰、杖、白髭、「〜じゃ」などの言葉遣いなど、見た目は年相応かそれ以上、必ずしも美形ではない、という例が多いように思います。

 

8  終わりに

 

上記にあげたもの以外に何か考えられる理由があれば教えてください。

最近の傾向かとも思いましたが、バカボンとかドッジ弾平の例もあるので、そうでもないのかも…。