かげきしょうじょ!!が面白い件とその引用作品・パロディについて
だいぶ更新が空いてしまいました。
さて、最近読んだ漫画で特に面白かったのは、「かげきしょうじょ!!」。
なんとなくスルー気味だったのですが、この漫画、めちゃくちゃ面白いです。
「かげきしょうじょ」は、「歌劇少女」。
平たく言えば、宝塚ですね。
その音楽学校の中で、高身長の天然少女「渡辺さらさ」や元アイドルで人付き合いが苦手な「奈良田愛」とその仲間達の日常や成長が描かれる、という割と王道な感じのストーリーです。
何が面白いかというと、メインの2人周辺の話も良いのですが、ところどころに挿入される周囲の人々のエピソード。
これが、ほぼ全て面白い。
それぞれ独立の短編として成立しそうな完成度なのです。
この漫画の面白さについては、また別の機会にもう少し書きたいと思いますが、今回書きたいのは、作中に引用される他の作品やパロディについて。
以下、分かる限り元ネタを記載してみます。
かげきしょうじょ!(かげきしょうじょ!!シーズンゼロ)
第1幕
JPX(48):AKB48
草むらに 名も知れず咲いている 花ならば:アニメ「ベルサイユのばら」のオープニング主題歌「薔薇は美しく散る」(1979)
名無しさん@お腹(いっぱい):5ちゃんねる(2ちゃんねる)の一部の板の名前欄の初期設定
第2幕
大門サングラス:後記の西部警察の登場人物から
↓↓↑+K:格ゲーのコマンド?(スピニングバードキック?)
第3幕
アナゴボイス:アニメ「サザエさん」
第4幕
オラわくわくすっぞ:漫画「DRAGON BALL」(1984〜1995)
おにいさまへ…:漫画(1974)
エヴァ、あんたバカ?、アスカ:アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(1995〜1996)
第5幕
ルフィ、海賊王:漫画「ONE PIECE」(1997〜)
第6幕
ジャンプ改:雑誌
ノラエもん:アニメ「ドラえもん」(1979〜) ※後記のWステとあわせて考えるとアニメの方だと思われる。
Wステ:テレビ番組「ミュージックステーション」
第9幕
DRAGON BALL:前記の漫画
まどマギ、ほむほむ:魔法少女まどか☆マギカ(2011)
逃げちゃ駄目だ!、シンジ君:前記新世紀エヴァンゲリオン
第11幕
MyoJaw:雑誌「Myojo」
Poco:?
JPX新聞:月刊新聞「月刊AKB48グループ新聞」
第12幕
ジョジョ:漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ(1987〜)
第14幕
かげきしょうじょ!!
第1幕
ロザリー、ローズベルタン:前記ヴェルサイユのばら
第3幕
床の王様(キング)♡:漫画「テニスの王子様」もしくはゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」?
第5幕
スタンド:前記ジョジョの奇妙な冒険
ちびまるこちゃんのお母さん:漫画・アニメ「ちびまる子ちゃん」
第6幕
愛のアラベスク:同名の漫画?(同名のハーレクイン小説もあるが…)
第8幕
F F6のゴゴ:ゲーム「ファイナルファンタジーVI」(1994)
わたしを歌舞伎へ連れて行って:映画「私をスキーに連れてって」?
第9幕
シンクロ率400%:前記新世紀エヴァンゲリオン
第12幕
AT:前記新世紀エヴァンゲリオン
第13幕
プラグスーツ:前記新世紀エヴァンゲリオン
不二子ちゃん:漫画・アニメ「ルパン3世」
第16幕
ティボルト無双:ゲーム「無双」シリーズ
気づいた限りでは以上のとおりです。
なお、宝塚関係は全く分からないので拾ってないのと、ベルばら周りは拾っているとキリがないので記載していません。
目立つのは、かげきしょうじょ!の頃(ジャンプ改掲載分)と現在のかげきしょうじょ!!(Melody掲載分)との引用数の差です。
こうなった理由として考えるのは、
①漫画、アニメ好きのさらさが出てくると、引用する機会が増えるが、かげきしょうじょ!!になってからは、周辺の他のキャラを深掘りする話も増えたのでその機会が少ない
あたりでしょうか。
②については、だからこそ、週刊少年ジャンプの漫画ネタや年齢高めなら知っているだろうライトなネタが多い(ジャンプについては、同じ集英社なら権利関係で揉めず実名で出せるメリットもある)、ということも言えそうです。
(というか、ラインナップを見ると、「多少は少女漫画も嗜むアラサー・アラフォーぐらいのライトな男性オタク」という感じですし。)
さて、今後は、このまま引用・パロディが減っていくのかどうなのか。
そんなところも楽しみです。