今にも崩れそうな本棚の下で

漫画の感想を書いたり書かなかったりします。

「半沢直樹」に「涼宮ハルヒ」なぜ漫画・ドラマ・ラノベのタイトルには人名が入りやすいのか

 

1  はじめに

 

半沢直樹」、「日暮旅人」、「掟上今日子」、「トネガワ」に「大門未知子」…。

なんとなく、最近の漫画・ドラマ・ライトノベルには、タイトルに人名が入るものが多いような気がします。

 

そこで、少し、人名の入ったタイトルについて考えてみました。

 

なお、「(人名)は××ない」式のタイトルについては、以下の記事を参照ください。

kido-ari.hatenablog.com

 

2  タイトルに人名が入っている主な文学・小説・漫画・アニメ・ドラマなど 

 

まず、これまでの作品で、タイトルに人名が入っているものはどのようなものがあるのか、おおざっぱに挙げてみましょう。

 

オデュッセイア叙事詩)(紀元前8世紀頃)

アガメムノーン(戯曲)(紀元前458)

オイディプス王(戯曲)(紀元前427頃)

ソクラテスの弁明(哲学書)(紀元前387頃)

源氏物語(小説)(1008頃)

ロミオとジュリエット(戯曲)(1595頃)

ハムレットデンマークの王子ハムレットの悲劇)(戯曲)(1600〜1602頃)

ドン・キホーテ(小説)(1605)

ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険(小説)(正式タイトルは「自分以外の全員が犠牲になった難破で岸辺に投げ出され、アメリカの浜辺、オルーノクという大河の河口近くの無人島で28年もたった一人で暮らし、最後には奇跡的に海賊船に助けられたヨーク出身の船乗りロビンソン・クルーソーの生涯と不思議で驚きに満ちた冒険についての記述」。1719)

若きウェルテルの悩み(小説)(1774)

モンテ・クリスト伯(小説)(1844)

ジェーン・エア(小説)(1847)

不思議の国のアリス(小説)(1865)

アンナ・カレーニナ(小説)(1875)

トム・ソーヤーの冒険(小説)(1876)

カラマーゾフの兄弟(小説)(1879)

三四郎(小説)(1908)

グレート・ギャツビー(小説)(1925)

のらくろ(漫画)(1931)

冒険ダン吉(漫画)(1933)

走れメロス(小説)(1940)

サザエさん(漫画)(1946)

鉄腕アトム(アニメ・漫画)(アトム大使、1951)

シェーン(映画)(1953)

フラニーとゾーイー(小説)(1961)

おそ松くん(漫画)(1962)

ひみつのアッコちゃん(漫画)(1962)

水戸黄門(ブラザー劇場)(ドラマ)(1964)

Bonnie and Clyde(映画。俺たちに明日はない)(1967)

あしたのジョー(漫画)(1968)

ゴルゴ13(漫画)(1968)

ドラえもん(漫画)(1969)

Butch Cassidy and the Sundance Kid(映画。明日に向かって撃て!)(1969)

BLACK JACK(漫画)(1973)

モモ(小説)(1973)

キン肉マン(漫画)(1979)

グイン・サーガ1 豹頭の仮面(小説。ライトノベルとするかは争いがある。)(1979)

3年B組金八先生(ドラマ)(1979)

キャプテン翼(漫画)(1981)

ランボー(映画。原題はFirst Blood)(1982)

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説(映画)(1984

聖闘士星矢(漫画)(1986)

ちびまる子ちゃん(漫画)(1986)

ジョジョの奇妙な冒険(漫画)(1987)

らんま1/2(漫画)1987)

それいけ!アンパンマン(アニメ)(1988。原型の読み物は1969)

DRAGON QUEST -ダイの大冒険-(漫画)(1989)

うしおととら(漫画)(1990)

美少女戦士セーラームーン(漫画)(1992)

地獄先生ぬ〜べ〜(漫画)(1993)

るろうに剣心明治剣客浪漫譚ー(漫画)(1994)

名探偵コナン(漫画)(1994)

警部補 古畑任三郎(ドラマ)(1994)

魔術士オーフェンはぐれ旅(ライトノベル)(1994)

レオン(映画)(1994)

フォレスト・ガンプ 一期一会(映画)(1994)

犬夜叉(漫画)(1996)

アリー my love(ドラマ。原題はAlly McBeal)(1997)

ブギーポップは笑わないライトノベル)(1998)

NARUTO(漫画)(1999)

キノの旅 -the Beautiful World-ライトノベル)(2000)

イリヤの空 UFOの夏(ライトノベル)(2001)

アメリ(2001)

灼眼のシャナ(漫画)(2002)

涼宮ハルヒの憂鬱ライトノベル)(2003)

特命係長 只野仁(ドラマ)(2003。原作漫画は1998)

とある魔術の禁書目録ライトノベル)(インデックス)(2004)

トリコ(漫画)(2008)

這いよれ!ニャル子さんライトノベル)(2009)

ドクターX ~外科医・大門未知子~(ドラマ)(2012)

半沢直樹(ドラマ。原作小説は「オレたちバブル入行組」ほか。)(2013)

花咲舞が黙ってない(ドラマ)(2014。原作小説は「不祥事」)

探偵・日暮旅人(ドラマ)(2015。原作は2010)

地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子(ドラマ)(2016。原作小説は2014)

 

たくさんありすぎて全てを挙げるのはとても無理です。そのため、特に古い作品については、極めて有名なもののみに限っています。

なお、ロボットもの、ヒーローものについては、ロボット名、ヒーロー名がタイトルになっているものが多いですが、挙げだすとキリがないので除外しています。

また、思想書・宗教書・歴史書歴史小説については、人名がタイトルになるのも当然なところがあるので除いています。

 

ライトノベルについは、こちらにたくさんあげられています。

タイトルに人名が入ってるライトノベルリスト - うさ道

※文学作品については、こちらの回答にたくさんあがっています。

タイトルに登場人物の名前が入っている文学作品 - 趣味・旅行 解決済 | 教えて!goo

※その他人名タイトルに関するもの

ドラマタイトルに主役の名、近年なぜ多用されている? | ORICON NEWS

コラム:『イーライ~』『~チャック』『アリー~』...ドラマタイトルにもなる主人公の名前って!? | 海外ドラマNAVI

架空の人名のフルネームがタイトルに含まれている文学作品 - Togetterまとめ

 

3  必ずしも人名タイトルは最近だけのものではない

 

2のリストを見れば分かるように、人名を含むタイトル自体は、はるか昔からありました。

2で挙げた古めの作品については、極めて有名なものに限っていますから、数としても昔から相当な数があったといえそうです。

もっとも、はるか昔の人名タイトルと現代の人名タイトルでは意味合いが違う可能性があります。

かつては、マーケティング的な発想はないか、弱かったと考えられ、特に深い意図なしに人名をタイトルにした場合もあるでしょう。

それに対して、現代の商業作品について、深く考えずに人名タイトルにするということはあまりなさそうです。

原題の人名タイトルからタイトルを変更した「明日に向かって撃て!」、「俺たちに明日はない」、逆のパターンの「ランボー」、「半沢直樹」の例があるのも興味深いところです。

(なお、「ランボー」は、のちに日本のタイトルが逆輸入されたという説もあります。しかし、どうやら日本以外でも〔日本より前に〕「ランボー」というタイトルを使っていたようで、上記の説は疑わしいようです。)

 

4  実在する人の名前と実在しない人の名前

 

人名タイトルの中でも、その名前が実在する人物かどうか、という点で大きく分けることができます。

例えば、ソクラテスの弁明におけるソクラテスは実在しますが、ロミオとジュリエットのロミオ及びジュリエットは実在しません。

実在する人物の場合、人名を含むタイトルにする理由は分かりやすい場合が多いでしょう。

人物名を含むタイトルは、当該作品がまさにその人物に関するものであることを示すことができるからです。

一方、非実在の人物の名前のタイトルの場合は、そういう効果は期待できません。

 

5  人名に意味がある場合

 

非実在の人名のケースでも、その名前に意味がある場合があります。

例えば、「金田一少年の事件簿」。

タイトルの金田一少年金田一 一)は、非実在の人物ですが、金田一という名字自体が、金田一耕助の孫であるという主人公の設定を示すものになっています。

別の例でいうと、「富士山さんは思春期」。

タイトルの富士山さん自体は非実在人物ですが、180cm超の高身長女子である主人公の性質を表した名字になっています。

これらのケースでは、人名をタイトルに持ってくる意味があると言えるでしょう。

 

6  人名が(ほぼ)置き換え可能なもの

 

4や5の例と違い、タイトルの人名が他の人名にも置き換え可能なケースがあります。

例えば、「涼宮ハルヒの憂鬱」。

この涼宮ハルヒは、ヒロインの名前さえ別なものであれば、(かつ、語呂を考えると、読み仮名4文字の名字+読み仮名3文字の名前であれば、)他の名前にも置き換え可能なのではないでしょうか。

(厳密には、「涼宮」や「ハルヒ」という名前から来る印象に意味があるのかもしれませんが…)

こうしたケースでは、特に、なぜタイトルに人名を持ってくる必要があるのか?という疑問が生じやすいように感じます。

ライトノベルのタイトルの長文化の傾向については、読者がタイトルだけで設定・あらすじが分かるようにするため、という説明がされることがあります。

(例えば、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」、「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件」)

置き換え可能な人名の場合、人名だけでは、あらすじ・設定を示す機能はありません。

もっとも、人名に加えて、その人物の肩書きや説明が加えられている場合は、長文タイトルと同様の説明ができるかもしれません。

(「刑事コロンボ」、「警部補古畑任三郎」、「古見さんは、コミュ症です」「からかい上手の高木さん」など)

 

7  ヒット作品の模倣?

 

ライトノベルでは「涼宮ハルヒの憂鬱」、ドラマでは「半沢直樹」などの大ヒット作があり、その後の同ジャンルの人名タイトルは、これらのヒット作品を意識して付けられたということはありそうです。

以下の記事でも、ドラマにおける人名タイトルの増加について、半沢直樹の影響が指摘されています。

ドラマタイトルに主役の名、近年なぜ多用されている? | ORICON NEWS

 

8  ドラマについては漫画やアニメがルーツ?

 

上記の記事では、ドラマの人名タイトルについて、漫画やアニメでは人名タイトルが普通であり、そこにルーツがあるということが示唆しれています。

2で見た通り、人名タイトルは、必ずしも漫画やアニメに限らないので、少しこの説明には疑問があるところです。

もっとも、漫画やライトノベル原作のドラマが増えている今日、漫画やライトノベルにおける人名タイトルの多さがドラマにも影響してきた、ということはあるかもしれません。

 

9  既存タイトルと被らない

 

ネーミングの際には、既存のものと被らないようにする、ということが言われることがあります。

オリジナルの人名をタイトルに使えば、既存の他の作品タイトルとは被らないようにできますから、そのためにタイトルに使われる場合もあるかもしれません。

 

10  シリーズ化の利便性

 

涼宮ハルヒの〇〇、掟上今日子の〇〇、のように、一部の人名タイトル作品は、シリーズ化した場合に、「(人名)+〇〇」というタイトルが連続していいます。

人名タイトルの場合、シリーズ化した際、このようにタイトルのバリエーションを作りやすい、というメリットはありそうです。

 

11  リズム感・語呂の作りやすさ

 

涼宮ハルヒの憂鬱」、「結城友奈は勇者である」のように人名タイトルの中には、語呂が良かったり、韻を踏んでいるものがあります。

人物名は自由に決められるので、人名タイトルであれば語呂の良いタイトルを作りやすいといえるでしょう。

 

12  終わりに

 

他に何か理由が考えられるようでしたら、ぜひ教えてください!

 

最後に、人名タイトルの漫画の一つ、「汐ノ宮綾音は間違えない」を紹介しましょう。

原作は文豪ストレイドッグス原作の朝霧カフカ

ジャンルとしては、能力バトル漫画です。

主人公は、汐ノ宮綾音(下記画像)。見た目は、俺妹やレールガン的な雰囲気ですね。

その能力は、「靴紐を操る能力」。

能力バトル漫画においては、大して強くなさそうです…。

しかし、それを克服するのがこの漫画の設定。

この漫画では、一定の手順を踏むことで、相手の能力者と能力を交換することができるのです。

綾音は、この能力の交換と自身の知略を駆使して人類最強の能力者に立ち向かうことになります。

色々と気になる粗もないではないですが、能力の交換という発想が面白いマンガです

 

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(汐ノ宮綾音は間違えない(朝霧カフカ仲村ユキトシ)第1巻(角川書店)より引用)

 

 

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ワールドトリガー名場面・名言まとめ【黒トリガー争奪戦編】

 

ワールドトリガー名場面・名言集。

邂逅編に続いて、黒(ブラック)トリガー争奪戦編です。

邂逅編の記事はこちら。

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黒トリガー争奪戦編では、いよいよ、本格的にトリガーを使ったバトルが登場します。

 

 

動くな ボーダーだ(三輪秀次)

 

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千佳のトリオン量を測っていた遊真、修、レプリカ。

そんな彼らに、三輪隊が接触。

ボーダーの管理下にないトリガー、ネイバーとの接触を確認したとして攻撃を開始します。

三輪は、以前から、修がネイバーに接触した疑いがある、と言っていましたから、常々、修のことは、マークしていたのでしょう。

この三輪隊とのバトルが黒トリガー争奪戦編の開幕でした。

 

三輪は歩いていてもなぜかマフラーがたなびいていて、強キャラ感・ヒーロー感がありますね。

姉の死という過去があったり、ネイバーへの反発をかかえていたり、何かと物語性の強いキャラでもあります。

左側の米屋も、紙パックの飲み物を飲みながら余裕の表情。

強そうな雰囲気が出ているところです。

まあ2人ともこの後、負けてしまう訳ですが…。

 

この漫画では、これまでの戦闘シーンは対トリオン兵でした。

三輪隊VS遊真は、はじめての対人戦。

この展開で人気が上昇したようです。

担当編集(当時)によるイチ押しの回としても、VS三輪隊の14話が挙げられています。

「ワールドトリガー」ジャンプ担当編集㊙トーク 推す!この一話 | ジャンプBOOKストア!

 

やっぱり一枚噛んでいたか……裏切り者の玉狛支部が……!(三輪秀次)

 

迅に聞けば事情が分かるという遊真と修。

これに対して、三輪が言ったのがこのセリフ。

ボーダーも一枚岩ではないことが発覚するシーンです。

ネイバーを憎む三輪としては、ネイバーと友好関係を築こうとする玉狛支部には良い印象は持ってないのでしょう。

それにしても、「裏切り者」とはちょっと言い過ぎな気もします…。

 

「二人掛かり」……?おまえ面白いウソつくね(空閑遊真)

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遊真と一対一(サシ)でやらせてくれよ、という米屋。

これに対し、三輪は、こいつは二人掛かりで確実に始末する、と米屋の提案を拒否します。

遊真が三輪の言葉のウソをサイドエフェクトを使って見抜き、言ったのがこの言葉。

三輪の言葉に反し、三輪と米屋だけでなく、狙撃手(スナイパー)の古寺と奈良坂も遊真を狙っていたのでした。

これまでのセリフでは「つまんないウソ」だったところが、「面白いウソ」に変わっていますね。

戦略的に意味があるウソだから「面白い」なんでしょうか?

4対1という数的不利な状況でも、その状況を楽しんでしまう遊真の余裕がカッコ良いです。

嘘を見抜かれたことに無言で驚く三輪。

勘付かれた、と動揺する古寺。

はったりだと冷静に言って古寺を落ち着かせる奈良坂。

このセリフを受けた、三者三様のリアクションもなかなか興味深いところです。

 

……と 思うじゃん?(米屋陽介)

 

二人だけではないことが遊真に見抜かれた三輪隊。

そこで、米屋は、「ここはひとつ 全員でじっくりかかるか」と述べます。

直後、米屋は槍型のトリガーで遊真を攻撃。

不意打ちを狙って攻撃したのでした。

しかし、これもあっさり避けられます。

完全に避けたはずの攻撃でしたが、遊真は首に傷を負います。

そこで米屋が言い放ったのがこのセリフでした。

米屋の槍型トリガーは、幻踊孤月であり、穂先を自由に形が変えられるので遊真が避けきれなかったんですね。

 

2対1だったり、遊真が穏便な解決を狙っていたりといった事情はあるものの、遊真に手傷を負わせることができるのはさすがA級隊員というところでしょうか。

槍バカと言われつつも、米屋も頭を使って戦えるところが良いですね。

 

上記の担当編集の記事では、「……と 思うじゃん?」は、これさえ言えば、自分が上位に立てる魔法の言葉と紹介されています。

 

 『錨』印(アンカー)+『射』印(ボルト) 四重(クアドラ)(空閑遊真) 

 

三輪の鉛弾(レッドバレット)を受けて動けなくなる遊真。

そこを三輪と米屋が襲います。

あわや遊真の負けか?というところで、遊真の反撃が決まります。

学習する黒トリガーによって、三輪と米屋に一気に重しを打ち込んで倒してしまうのでした。

A級7位三輪隊を相手にして、穏便な形で勝ってしまうのは、さすがですね。

 

近界民(ネイバー)は全て敵だ……!! 緊急脱出(ベイルアウト)!!(三輪秀次)

 

緊急脱出(ベイルアウト)の初出シーン。

戦線離脱してるだけなのになんかかっこ良いです。

ネイバーによって姉を亡くし、ネイバーを憎む三輪。

その三輪が、これからどのように、どこまで変わっていくかも見所です。

 

「自分の意思でやったことだ」「お前が気にすることじゃない」…って言うよ たぶん(雨取千佳)

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遊真と一緒にいたせいで修の出世を不意にしたかもしれない、と気にする遊真。

(遊真の初登場は、独特の倫理観・価値観を持っていました。こういうことを気にするあたりは、初登場の頃に見せていたのとは、少し違う側面ですね。)

そんな遊真に対し、千佳は、修はきっと気にしない、と言います。

その後、千佳が言ったのがこのセリフ。

両手でメガネを作ってのモノマネ付きですね。ちょっと面白い。

たしかに、修のこれまでの言動からすれば、たとえどんな処分を受けようとも、遊真に文句は言わないでしょう。

千佳は、こうした修の思考回路をきちんと理解しているんですね。

さすがは修と付き合いの長い千佳というところでしょうか。

 

ただし やり方はお前に任せる(林藤支部長)

了解 支部長(ボス)(迅悠一)

 

迅に黒トリガー捕獲を命じる城戸司令。

これに対して、迅は、林藤支部長を通すように言います。

そこで、林藤支部長が迅に黒トリガー捕獲を命じ、その後にあったのがこのやり取り。

2人の息が合っているところが良いですね。

派閥争いがあったりして「政治的」な描写がたまにあるのも、このマンガの見どころです。

 

親父の「3つの教え」ってのがあるんだけど

その1「自分のことは自分で守れ」「親はいつでもお前を守れるわけじゃない」「自分を鍛えるなり 頭を捻るなり 自分でどうにかしろ」「自分でどうにかできないものには近づくな」「 想像力を働かせて危険を避けろ」  

その2「正解は一つじゃない」「物事にはいろんな解決法がある」「逆に解決法がないときもある」「一つのやり方にとらわれるな」

そしてその3「親の言うことが正しいと思うな」(空閑遊真(空閑有吾の言葉の引用))

 

その1、その2と来て、その3でひっくり返す。

遊真の父親、有吾の名言。

6歳でこれを子どもに教える父親というのも、なかなか面白いです。

 

「相手が何を求めているか」それがわかれば交渉が可能だ たとえ別世界の住人でも  排除するより利用できないかと考えてしまうんですよ 根が欲ばりなもので(唐沢克己)

 

遊真の目的を修に尋ねる唐沢。

困惑する修や苛立つ鬼怒田に言ったのがこのセリフ。

たとえ、近界民(ネイバー)であっても交渉して利用しようとする貪欲さは、有能感あります。

 

……『空閑』!?(林藤匠)……『空閑』!?(忍田真史)『空閑』……だと……!?(城戸正宗)

 

遊真の名前を修が出すと驚く3人。

遊真の父親は、旧ボーダーの創設に関わった人間だそうです。

なんとなくコラの三段落ちに使えそうなシーンです。

 

 ……きみ かわいいね けっこんしてあげてもいいよ(林藤陽太郎)

 

初対面の千佳に対してまさかのプロポーズ。

しさも、一目惚れしたとかではなく、どら焼き1個もらっただけで。

それで良いんでしょうか。

この後、「けっこんしたら らいじん丸のおなか さわりほうだいだよ」とアピールするものの、雷神丸が言うことをきいてくれないのも、かわいいシーン。

 

バカ なにやられてんだ ちょっと待ってろ(空閑有吾)

 

有吾と遊真の過去の回想シーン。

父親の言いつけを守らずに戦闘に出た遊真は、敵の黒トリガー使いらしき者に殺されかける。

有吾は、命を賭して黒トリガーを作り、遊真の命を救ったのでした。

そのときに、有吾が笑いながら言ったのがこのセリフ。

遊真は、なぜ笑っていたのかを疑問に思っていたようですが、修と出会ってから、少しその理由が分かってきたようです。

 

ぼくはただ 自分が「そうするべき」と思ったことから一度でも逃げたら きっと本当に戦わなきゃいけない時にも逃げるようになる(三雲修)

 

死にかけてでも人を助ける理由を尋ねられた修の回答。

こういう強さがあるからこそ、のちの大規模侵攻編でも逃げずに活躍できたのでしょう。

 

これからも楽しいことはきっとたくさんあるはずさ お前の人生には(迅悠一)

 

遊真、修、千佳がボーダーでチームを結成することを見越しての一言。

お前の人生「には」たくさんある→迅の人生には楽しいことはない、という未来が見えている?とも思いましたが、おそらく杞憂でしょう。

 

オレがそうするべきだと思ってるからだ(空閑遊真)

 

リーダーを修にするべきだと言った遊真。

その遊真が、修に理由を聞かれて言った一言。

遊真が、自分より実力・知識・経験に劣る修をリーダーとするところが良いですね。

 

たった今から お前たちはチームだ(林藤匠)

 

修、遊真、千佳がチームを結成。

いよいよ本格的なストーリーの始まり!というところでわくわくするセリフです。

 

お前の予知を覆したくなった(太刀川慶一郎)

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遠征から帰還した太刀川隊、風間隊、冬島隊。

彼らと三輪隊は、早速、黒トリガー確保のために玉狛支部へと向かいます。

(ただし冬島は船酔いで不参加。)

彼らに対峙するのは、「暗躍」が趣味の迅。

迅は、嵐山隊を味方につけていたのでした。

嵐山隊がいれば、自分たちが勝つという迅。

これに対して太刀川が言ったのがこのセリフ。

画像のとおり、孤月を抜刀しながら静かに言うのがかっこいいですね。

ここまでで太刀川は、玉狛支部強襲を提案したり、正式入隊日までの間隙を突いたりと頭脳派なところも見せており、強キャラの雰囲気がすごいです。

(実際強い訳ですが)

 

玉狛の狙いは正直よく知らないな 迅に聞いてくれ 近界民をボーダーに入れるなんて普通はありえない よっぽどの理由があるんだろう 迅は意味のないことはしない男だ(嵐山准)

 

玉狛の狙いを聞かれた嵐山の回答。

嵐山の迅に対する厚い信頼が窺えます。

曲者・ひねくれ者・ツンデレの多いこのマンガ。

その中にいて、嵐山はまっすぐなところが良いですね。 

 

外れる弾なんか撃てるかよ 狙撃手としてのプライドが許さねー(当真勇)

 

当真の天才肌・気分屋なところがあらわれたセリフ。

このあと、「そんなだからいつまでたってもナンバー2なんだよ」とまで言われる奈良坂。

真面目にやってるのは奈良坂の方なのにちょっとかわいそう…。

 

「風刃」とおれのサイドエフェクトは相性が良すぎるんだ 悪いな(迅悠一)

 

トップチームの面々を圧倒する迅。

ただただかっこいい!

 

……と 思うじゃん?(米屋陽介)

 

米屋のトリオン供給機関を破壊し、「終わりね」と勝利宣言する木虎。

米屋は、ベイルアウト寸前ながら、木虎を屋外に出して出水に攻撃させるのでした。

 

当真の時枝狙撃シーン

 

当たらない弾は撃たないと言ってやる気がなさそうに見せつつ、良いところできっちり決める当真。

さすがはナンバー1狙撃手です。

2発目は木虎狙いでしたが、時枝が庇って木虎は助かりました。

 

木虎の脚ブレード

 

木虎の脚はないと油断していた当真。

木虎は、脚ブレードで木を登り、当真の頭をバッサリ切断!

ベイルアウトがあるからこそ可能なバッサリシーンですね。

 

OKOK 今度は当てたぜ 出水先輩(佐鳥賢)

 

佐鳥のツイン狙撃(スナイプ)成功シーン。

序盤では出水の「両攻撃(フルアタック)と見せかけて両防御(フルガード)」に裏をかかれた佐鳥ですが、ここで一矢報いることができました。

 

嵐山さん 見ました? オレの必殺ツイン狙撃(スナイプ)(佐鳥賢)

 

ちゃんと答えてあげる嵐山の優しさが光ります。

 

これ以上 刺客をさし向けるつもりなら 次は嵐山隊ではなく この私が相手になるぞ 城戸派一党(忍田真史)

 

城戸らに対して啖呵を切る忍田本部長。

ボーダー本部においてノーマルトリガー最強の男だそう。

背景が虎で、強そうな雰囲気を出しています。

かっこいいシーンではあるんですが、こんな揉めててこの組織は大丈夫のんでしょうか…?

 

おれはあいつに「楽しい時間」を作ってやりたいんだ(迅悠一)

 

太刀川に目的・企みを聞かれた迅の一言。

ここまで、色んなリスクを負って暗躍していた迅。

その目的が、こんな、ある意味では些細なものでした。

そこが素敵なシーンです。

 

あなたの好きな名言・名場面はありましたか?

 

ボーダー入隊編の記事はこちら。

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その他のワールドトリガーの記事はこちら。

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※記事中の画像は全て「ワールドトリガー」(葦原大介)第2・3巻(集英社)から引用

なぜ少年マンガ・アニメの「母親」は見た目が若くて美人なのか?

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1  はじめに

 

ふとタイトル通りの疑問が湧いたので、思いついたことを書いてみました。

最初に断っておくと、特に漫画・アニメを網羅的に調べたわけではないので、そもそも一般的に、少年マンガ・アニメの「母親」が若くて美人である、といえるかは分かりません。

(というか反例をいくらでも思いつきます。)

記事タイトルを正確に書くと、「なぜ一部の少年マンガ・アニメの母親は見た目が若くて美人なのか」ということになります。

 

2  具体例

 

例えば、「幽☆遊☆白書」の主人公・浦飯幽助の母親、浦飯温子。

年齢自体も初登場時29歳と若いですが、見た目も若くて美人です。

また、「名探偵コナン」の工藤有希子と妃英理、「史上最強の弟子ケンイチ」の白浜さおり、「ワールドトリガー」の三雲香澄も見た目が若くて美人ですね。

見た目が小学生という「めだかボックス」の人吉瞳のような例もあります。

 

3  作者が書き分けできていないだけ?

 

中年のキャラや非美形のキャラは書くのが難しい、という話を聞いたことがあります。

若くて美人なのではなく、作者が書き分けできておらず、結果的に見た目が若くて美人に見える、ということはあり得るでしょうか。

ただ、プロが書き分けできないというのは考え難い気もします。

また、作中で、明示的に見た目が若い・美人と言われているキャラもいます。

これらのことからすれば、これだけでは十分な説明にはならなさそうです。

 

4  読者のあこがれの投影?

 

授業参観で、母親が若くて美人だとなんとなく誇らしい、というのはよく聞く話。

主人公が読者のあこがれの投影であり、読者が若くて美人な母親を望んでいるとすれば、主人公(やこれに準ずるキャラ)の母親が若くて美人なのもそのあらわれなのかもしれません。

少女マンガだと、両親とも若くて美形(しかも職業もカッコ良いもの)なイメージがありますが、それはまさにこの理由によるものではないでしょうか。

詳しくないですが、プリキュアに出てくる母親も見た目が若い人が多いようです。

 

5  女性キャラとしての読者へのアピール?

 

せっかくの女性キャラを出すのだから、読者が好きになりそうなキャラにする、という事情もあり得そうなところです。

 例に出したキャラにもかなり人気の高いキャラがいますが、これが見た目が年相応だったりしたら違う結果になっていかもしれません。

 

6   絵面の問題?

 

5と似ていますが、見た目が老けている、非美人の女性がたくさん登場すると誌面が地味になる、そうなるよりは、見た目が若くて美人のキャラを出した方が絵面が良い、という考慮もありそうです。

 

7  父親や祖父母は?

 

父親についても、見た目が若くてイケメンなパターンは多い気がします。

名探偵コナン」の工藤優作や「HUNTER×HUNTER」のジンなどもそうですね。

(この2人は年長者の記号としてかヒゲがありますが

 

祖父母までいくと、曲がった腰、杖、白髭、「〜じゃ」などの言葉遣いなど、見た目は年相応かそれ以上、必ずしも美形ではない、という例が多いように思います。

 

8  終わりに

 

上記にあげたもの以外に何か考えられる理由があれば教えてください。

最近の傾向かとも思いましたが、バカボンとかドッジ弾平の例もあるので、そうでもないのかも…。

 

 

 

ジョジョの奇妙な浦島太郎

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むかしむかし、ある海沿いの村に、浦島承太郎という若者(ビーチ・ボーイ)がいました。

ある日、浦島が海辺を歩いていると、恥知らずのママっ子(マンモーニ)たちが亀(ポルナレフ)をペッシペッシと叩いていじめていました。

マンモーニたち「やーい、お前のスタンド、タンスの裏に落ちた矢も満足に拾えないのかよ」

涙目の亀、静かに泣く(ジェントリー・ウィープス)。

 

浦島は、いじめに吐き気を催す『邪悪』を感じたので、子どもたちを怒鳴りつけていじめをやめさせ、亀を助けてあげました。

浦島「この……ド低脳がァーーーッ」

 

それから数日後、浦島が、海で釣りをしていると、亀が声をかけてきました。

もし浦島が望むなら、助けてもらったお礼として、竜宮城へ連れて行ってくれるというのです。

亀「大切なのは『竜宮城に向かおうとする意志』だと思っている」

亀「『竜宮城へ帰る』『恩返しをする』「両方」やらなくっちゃあならないってのが「亀」のつらいところだな  覚悟はいいか?オレはできてる」

 

竜宮城へ行く船は『二隻』あったッ!のですが、浦島は、一旦は誘いを断りました。

しかし、亀が海へ帰りかけたとき、浦島は気が変わり、泳いでついていくことにしました。

浦島「行くよッ オレも行く 行くんだよォーーーーッ!!」

 

浦島が、竜宮城につくと、乙姫様が出迎えてくれました。

乙姫様は、ある魚に踊りを披露させ、浦島を歓迎しました。

乙姫「ボラボラボラボラボラボラ ボラボラボラ ボラーレ・ヴィーア(飛んで行きな)」

 

また、乙姫様は、浦島にたくさんのご馳走を食べさせてくれました。

乙姫「こいつにご馳走を食わしてやりたいんですが かまいませんね!!」

 

さらに、乙姫様は、お茶を入れてくれましたが、変な匂いがしたので、浦島は飲むのをやめておきました。

 

やがて、浦島は地上に戻ることにしました。

 浦島「アリーヴェ・デルチ!(さよならだ)」 

竜宮城を出る際、浦島は、乙姫様から、玉手箱をお土産としてもらいました。

乙姫「だが 開封は許可しないィィィィーーーーッ」

 

浦島が地上に戻ってみると、あたりはすっかり様子が変わっており、浦島が知っている人もいなくなっていました。

途方にくれた浦島は、玉手箱を開ければ何か変わるかもしれない、と思い、玉手箱(ザ・グレイトフル・デッド)を開けてみました。

すると、煙がモクモクと立ち込め、浦島は、煙によって老化してしまいました。

もっとも、浦島は、いつまで経っても老けない漫画家だったので、あまり変わりはありませんでしたとさ。

 

ディ・モールト(非常に)ベネ(めでたしめでたし)

(終わりのないのが『終わり』)

 

※もはや浦島太郎が関係ない、平行世界のケース(色々とひどい)

 

さらに、乙姫様は、お茶を出してくれました。

お茶は、ちょっと変な匂いがしましたが、浦島はこれを飲んでみました。 

浦島「『飲み干す』と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わってるんだッ!」

浦島「この味は!……尿を入れている『味』だぜ……」

浦島、ゴールド(黄金)・エクスペリエンス(体験)により再起不能(リタイア) 

第5部  〜黄金の水〜  

 

 

※途中まで書いて、浦島太郎ネタという意味ではid:hikimatoさんと被っていることに気付きました。

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この能力バトル・現代異能バトル漫画がすごい!2017【オススメ・連載中】

最近のオススメ能力バトル・異能バトル漫画を紹介します。

何が、能力バトル・異能バトルか、という定義は難しいところですが、なんとなくで判断しています。

あまりにメジャー過ぎるものは除いており、順位はわりと適当です。

なお、主人公の能力や序盤のストーリーなど若干のネタバレを含みますので、ご注意ください。

(主観ですが、核心に触れるネタバレは避けたつもりです。)

 

 

1位  ハイラのSP -龍伐庁調査執行部第3課-(榊原瑞紀

 

seiga.nicovideo.jp

 

「異類」と呼ばれる「鬼」などの人外の者。

彼らは、全国に潜伏し、人を食べて暮らしています。

彼らを消滅させられるのは、日本に12人しかいない、「龍騎士」と呼ばれる特殊能力を持った者のみ。

タイトルの「龍伐庁」は、その龍騎士をサポートし、異類を排除するための行政機関です。

このマンガでは、新たに龍騎士になった10歳の少年・「ハイラ」(下記画像参照。)とこれをサポートする龍伐庁の「ハイラユニット」の活躍が描かれます。

メインとなるのは、理不尽を憎む熱血漢の元警官・来生(きすぎ)と冷静沈着なハイラユニットの主任・真永。(上記の画像の2人。)

「正義感の強い熱血タイプ」と「クールな知性派」のバディもの、というのは、わりとありがちですが、描き方が上手いのでなかなか引き込まれます。

また、このマンガの特徴の一つは、ハイラの存在。

龍騎士は、特殊能力を持った貴重な存在なため、ハイラユニットのメンバーはその命令に服従しないといけないのですが、それをいいことにワガママ放題なのです。

10歳の少年なので、まだまだ色々と不安定・無知なところもあり、これがどのように変わっていくのか、というところも見所です。

異類退治に関しては、異類の側や龍伐庁内部に怪しい動きもあり、こちらの展開も見逃せません。

異類退治の行く末と人間関係の変化が両方楽しめるマンガになっています。

 

このマンガのように、能力者が組織化されているというのは、近年のトレンドかもしれません。

(東京喰種とか僕のヒーローアカデミアとか炎炎ノ消防隊とか。これら以前からもあったといえば、ありましたが。)

 

 

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(新人龍騎士は、10歳のわがままな少年。ハイラのSP-龍伐庁調査執行部第3課-(榊原瑞紀)第1巻(KADOKAWA角川書店)より引用)

 

2位  出会って5秒でバトル(はらわたさいぞう、みやこかしわ

 

一般人たちが、謎の存在に特殊能力を与えられ、デス・ゲームを強制される。

と、ここまでは、わりとありがちな設定。

このマンガの特異なところは、主人公の能力「詭弁家(ソフィスト)」の内容です。

その能力の内容は、「相手があなた(主人公)の能力だと思った能力」。

はったりだろうが相手にすごい能力だと信じさせれば、その能力が使える一方、何も信じさせることができなかったりすると何も使えません。

こうしたトリッキーな能力で、主人公やその仲間たちの、知略を尽くしたバトルが描かれます。

頭脳戦的な能力バトルが好きな人にはオススメです。

 まだ、ストーリーは序盤と思われるので、今後が楽しみですね。

 

3位  キリングバイツ(村田真哉、隅田カズアサ)

 

遺伝子強化技術によって動物の能力を得た獣人たちによるバトルもの。

各キャラが、それぞれ個別の動物の遺伝子を組み込まれており、財閥同士の代理戦争「牙闘(キリングバイツ)」において戦います。

第1章でストーリーの中心になるのは、キリングバイツに巻き込まれた平凡な大学生・野本とそのパートナーとなるヒトミ(下記画像参照)。

動物のウンチクをナレーションでいれつつ、バトルが行われるさまはテラフォーマーズ的なところがあります。

また、企業の代理戦争・平凡で弱気な指示者と強気な戦闘員というコンビの点はケンガンアシュラ的なところがありますね。

(別にパクリだとかそういうことを言いたい訳ではありません。)

テラフォーマーズよりはは、設定・ストーリーともに比較的シンプル。

登場する動物も、ヤマアラシ、ライオン、チーターなどメジャーな動物が多く、とっつきやすいです。

(ヒトミについては、下記の画像のとおり、ラーテルなので、そこまでメジャーではありませんが…)

また、特徴的なのは、女性キャラとそのサービスシーンの多さ。

男性キャラもそれなりにいるにもかかわらず、既刊6巻のうち、5巻の表紙が女性キャラ、というところでなんとなく雰囲気は分かるかと思います。

そういうところをあざといと嫌うか、好んで読むかは好みが分かれるところかもしれません。

能力者の見た目は下記画像のような感じなので、獣耳好きな人は必読です。

最新刊ではちょうど第1章が終わって区切りがついたところなので、今が読み時です。

どうでも良いですが、作中には「虎砲」という技が出てきますが、修羅の門テニスの王子様にも同名の技がありますね。

修羅の門やキリングバイツと技名が被るテニス漫画とは一体…)

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(獣化したヒトミ。キリングバイツ(村田真哉、隅田カズアサ)第1巻(小学館クリエイティブ)より引用)

 

4位  リィンカーネーションの花弁(小西幹久)

 

comic.mag-garden.co.jp

偉人や罪人を前世に持つ者が、前世からその才能を引き出して戦う能力バトルもの。

偉人モチーフのバトルものというと、過去にもたくさんありますね。

ノブナガン、第九のマギア(音楽家)、ハイファイクラスタ文豪ストレイドッグス(作家)、ドリフターズFate/stay nightなどなど…。

このマンガもそういう類の設定です。

モチーフになる偉人は、宮本武蔵アインシュタインニュートンなど。

このタイプのマンガだとニュートンは頻出ですね。

能力バトルにつきものの重力使いにしやすいからでしょう。

 

このマンガのストーリー: 

あらゆる分野の習い事を試したものの、どの分野でも際立った才能がなく、絶望していた主人公、扇寺東耶(せんじ とうや)。

彼は、自分は「持たざる者」であり、同級生の灰都のことを、自分とは違い、剣の才能を「持つ者」だと思っていた。

しかし、彼は、灰都に、「私達は似ている」と言われる。

その理由とは…?

 

このマンガで特徴的なのは、それぞれの能力の圧倒的強さ。

それぞれが別の能力マンガだったら、上位幹部〜ボス級の強力な能力を持っており、これらのキャラのバトルがサクサク進むところはなかなか読んでいて楽しいです。

サクサク進みすぎて、こんな魅力的なキャラ、ここで使い捨てて良いの?と思うくらい…。

また、ストーリーも最初は単調でしたが、中盤からはなかなか一筋縄ではいかないものになっています。

 

5位  サツリクルート(吉宗、MITA)

urasunday.com

就活×能力バトルというおそらく唯一無二の能力バトル漫画。

やや突破な世界設定なので戸惑うところはあるかもしれません。

主人公の能力があまり強力ではないので、この能力を活かしてどう立ち回るかが楽しめます。

直接命を奪り合うバトルではないので、通常の能力バトルと違うタイプの能力が登場・活躍するところも良いですね。

個別の記事はこちら。

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6位  超人戦線(青山広美山根和俊

 

ストーリーの前半では、特殊能力を与えられた凡人と各分野の達人の一対一の戦いが描かれます。

例えば、「念動力(ただし動かせるのは野球ボールの質量まで)を与えられたフリーター」VS「プロのスナイパー」。

強力な能力が与えられる一方で、肉体的にも精神的にも弱い凡人と、何も能力を与えられないながらも、知識・経験・技量で対抗するエキスパートたち。

ギャンブルフィッシュ」のコンビならではの個性的なキャラが魅力的です。

また、オムニバス的になっているので、どちらが勝つかが予想できないのも良いところです。

この作品も、現在は、ストーリーが次の段階に進んでいるところ。

こういうタイプの作りは最近の能力バトルの流行りなんでしょうか。

 

7位   多数欠(宮川大河)

ganma.jp

突然、「皇帝」を名乗る者によって毎日行われるようになった「多数欠」。

2択の質問が出題され、多数派は全員死ぬ、というシンプルかつ斬新な設定。

第1部では、特殊能力「特権」と「権利」を使って、主人公たちが皇帝に立ち向かう姿が描かれます。

崩壊した社会でのサバイバル的な要素があるのもアクセントになっています。

現在では第2部が連載中。

 

8位  平穏世代の韋駄天達(天原)

 

平穏世代の韋駄天達

魔族が封印されて800年。

戦いの時代を忘れた平穏(ゆとり)世代の神、韋駄天たちと魔族とのバトルが描かれます。

チート級に強力な韋駄天に対し、そんなに強くない魔族がどう立ち向かうのか、という、普通とは逆のバトルの楽しみがあったりします。

また、韋駄天側が人間とは別の倫理観・価値観を持ってるところも面白く読めます。

非商業のweb漫画としてはトップレベルに面白い漫画ではないでしょうか。

 

 

この他にオススメがあればぜひ教えてください! 

 

※ブックマークコメントで、ダーウィンズ・ゲームが挙げられていました。

メジャーすぎるかな?と思って載せなかっただけで、こちらもオススメです!

特殊能力を与えられてデスゲームに巻き込まれる、という入りはありがちですが、テンポの良いストーリーと多彩なキャラが魅力です。

また、ソーシャルゲーム・MMOっぼい雰囲気も現代的な感じがします。

(ソシャゲもMMOも詳しくないので的外れな感想かもしれませんが…)

 

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ワールドトリガー名場面・名言まとめ【邂逅編】

 

このブログでイチオシのオススメ漫画、ワールドトリガー

その名場面、名シーン、名言をまとめました。
名場面などを通してこの漫画の魅力を再認識してもらえればと思います。
まずは、邂逅編(第1話〜第13話)から。
 

よう 無事か?メガネくん(迅悠一)

 

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第1話冒頭。
物語は、迅悠一のこのセリフから始まります。
この時点では、詳細は明かされていませんが、場面は、こっそりボーダーの基地に入った修が、トリオン兵に襲われたところ。
S級エリート隊員・迅が修を颯爽と助けて言ったのがこの一言でした。
 
のちに修が迅と再会したとき、修は、迅が覚えているわけないか…とこのときのことを口にしません。
しかし、迅は、「メガネくん」と修に呼びかけます。
どうやら迅は、オサムのことを覚えていた様子。
助けたい人がいるからボーダーに入った、という修の事情まで理解していました。
 
修を助けた時点で、迅は、そのサイドエフェクト「未来予知」で、どこまでの未来が見えていたんでしょうか。
もしかして、玉狛第二結成の可能性まで見えていたかも…?
 
のちに遊真がオサムを助けたとき、修にとって、迅と遊真がだぶって見えるシーンでもこのシーンが再登場します。
 

それを決めるのは私ではない ユーマ自身だ(レプリカ)

 

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学校に行かなくてはいけないのに、先にボーダー本部を見に行った遊真。
そのせいで遊真は学校に遅刻します。
(ここらへんは遊真の自由奔放なところが窺えます。)
そんな遊真が、お目付役・レプリカに対し、「トリガー使っていい?」と聞きました。
それに対してレプリカが言ったのがこのセリフ。
 
このシーンでは、何気ないやりとりですが、このセリフ自体は繰り返し使われることで重要な意味を持ってきます。
 
ワールドトリガーは、様々な「決断」が描かれる漫画でもあります。
繰り返されるこのセリフは、その象徴とも言えるでしょう。
 
この場面自体では、遊真がトリガーを使うのを断念して終わりでした。
実際に使っていたら、大騒ぎになっていたかもしれません。
 

つまんないウソつくねオマエ おれと仲良くなりたいのか?(空閑遊真)

 

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遊真のサイドエフェクト初登場シーン。
 
転校生である遊真にごみを投げつける3バカ。
遊真は、「なにこれ どういうアレ?」と尋ねます。
これに対し、日本式の歓迎アイサツだと嘘をつく3バカ。
遊真は、その嘘をサイドエフェクトによって見抜くのでした。
その後、遊真は、ゴミを固く丸めて飛ばして反撃し、見た目に似合わず好戦的なところを見せます。
激昂して摑みかかられた後に言ったのがこのセリフ。
 
このセリフは、遊真がサイドエフェクトを使う度に繰り返されるものです。
「つまらない嘘」という言い回しは既存のものですが、サイドエフェクトの内容ときれいに合致していて、カッコ良い決め台詞になっています。
 
 

いままで行ったどの国でも やり返さなきゃやられっぱなしなのが当たり前だったけどなー(空閑遊真)

 
修が、3バカにやり返した遊真をいさめ、無難な対応を勧めるのに対していった遊真のセリフ。
修と遊真の考え方の違いがはっきりと明らかになりました。
 

いやー数はケンカの基本でしょ(空閑遊真)

 
3バカとその仲間にボコボコにされる修。
よってたかって卑怯な…という修に遊真がこの一言。
遊真のことを心配して付いてきた修。
遊真は、その修がボコられるのを見ても冷静にこういうことを言うあたり、戦乱の世界を生き抜いてきた遊真の思想が垣間見えます。
また、このセリフは、「集団戦」を描くワールドトリガーならではのセリフとも言えそうです。
 

……ぼくが そうするべきだと思ってるからだ!!トリガー起動(オン)!!(三雲修)

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修を殴っていた3バカのリーダーがバムスターに襲われる。
自分が助けるという修に対し、遊真は、「あいつら自業自得じゃん」「なんで助けに行くんだ?!」と疑問を呈します。
そこで、修が言ったのがこのセリフ。
冒頭から情けない姿の多かった修が、かっこよく決めたシーンです。
ストーリーの上で繰り返されるこのセリフ。
よく考えると、なぜ「そうするべきだと思う」かは言っておらず、質問の答えにはなっていません。
しかし、人を助けるのには理由がなく、そこにあるのは使命感だけ、というのはヒーローの特徴でもあります。
「自覚なきヒーロー」である修。
このセリフは、その修の使命感の強さ、ヒーロー性を象徴するセリフともいえそうです。
また、このシーンは、トリガー初起動のシーンでもあります。
 

それを決めるのは私ではない ユーマ自身だ(レプリカ)

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3バカのリーダーを助けようとするものの、バムスターにあっさりとやられる修。
レプリカによれば、「出力(パワー)が足りてない」。「あれではバムスターの装甲は破れない」。
遊真のそれまでの言動からすれば、ここで修を見捨てても良さそうなところです。
それでも、遊真は、黒トリガーを使って修を助けることを「決断」します。
その決断の直前には、修が弱いながらもバムスターに立ち向かっていました。
遊真としては、修の強い使命感に何か感じるところがあったのかもしれません。
のちに、遊真は、修が遊真の父親に似ているところがあるとも語っています。
(修がトリガーを起動したときの遊真の驚きの表情には、修がボーダー隊員だったことへの驚きだけでなく、修の使命感の強さへの驚きも含まれていた、と見ることもできそうです。)
 
この後、遊真はバムスターを一撃で粉砕。
修と遊真の実力差が明らかになるシーンでもありました。
遊真初登場時には、同様のレプリカのセリフがありましたが、それ自体は、その時点では重要そうに描かれてはいません。
そのセリフが、ここへ来て重要性を増す演出もカッコ良いですね。
 

モールモッドを一匹殺すのに 少なくとも オサム20人いなきゃムリだ それで勝てたとしても20人中18人のオサムは死ぬ(空閑遊真)

 
シビアな実力差を象徴するシーン。
 修が弱すぎてちょっと不憫なくらいです…。
 

勝ち目が薄いからって 逃げるわけにはいかない!!(三雲修)

 
遊真に、修ではバムスター相手に勝ち目が薄いと言われる修。
ネイバーであり、戦闘経験も豊富そうな遊真の言葉に信憑性を感じつつも、修は逃げずに立ち向かう。
このあたりはまさしくヒーローの姿です。
それでも奇跡的に勝ったりはせずに、あっさりやられるあたりがこの漫画のシビアなところですが…。
 

写真なんて正直迷惑なの 芸能人じゃあるまいし…(木虎藍)

 
生徒に写真撮影を求められて、これを断る木虎。
しかし、次のコマでは、しっかり背景に花を散らしてキメ顔で撮影されています。
このあたりから、ツンデレの片鱗が見えますね。
 

……っせーーー のっ(空閑遊真)

 

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A級隊員の実力を見せ、イルガーを追い詰める木虎。
しかし、それが裏目に出て、イルガーは自爆状態になってしまいます。
このままでは、街にイルガーが落下して自爆してしまう…。
しかし、木虎ではこれを止められません。
かといって、遊真が攻撃してしまうと、ボーダーに遊真の存在がバレてしまうようです。
そこで、遊真は、攻撃せずにイルガーを倒すことを考えます。
その方法として、『鎖』印(チェイン)三重(トリプル)、『強』印(ブースト)七重(セプタ)でイルガーを川に引きずり落とすのがこのシーン。
なかなか迫力があってカッコ良いです。
 

彼女が近界民(ネイバー)を倒してくれたんです(三雲修)

ほらな? 言っただろ おまえとオサムじゃ勝負になんないって(空閑遊真)

 
木虎がイルガーに手こずっている間に、住民の避難誘導にあたっていた修。
木虎は、そんな修を、優等生ぶって、そんなに人気者になりたいのかとやっかみます。
しかし、修は、手柄をよこどりしたりはせず、イルガーを倒したのは木虎だと住民に紹介します。
そこで、遊真が言ったのがこのセリフ。
対ネイバー戦の実力的には、木虎の方が圧倒的に上ですが、無欲に住民のことを考える修と、人気取りを意識してしまった木虎との差を指摘します。
こうした、単なる腕力的な強さ以外の価値観も提示されるのもこの漫画の良いところです。
他方、遊真に褒められた木虎も、誰かが助けてくれたと正直に述べたり、周辺住民に責め立てられる修を庇って対応にあたったりと、単なる嫌な奴ではない側面を見せるのでした。
 

俺のサイドエフェクトがそう言っています(迅悠一)

 
ボーダー上層部の会議にて。
イレギュラー門(ゲート)の発生に対応できるという迅。
その代わり、修の処遇は任せてほしいと提案します。
イレギュラー門に修が関わっているかを訝る面々に迅が言ったのがこのセリフ。
単なる未来予知ではなく、こういう言い方をするのがまたカッコ良いですね。
攻殼機動隊の「そう囁くのよ。私のゴーストが。」が連想されました。
 
 

 雨取千佳のトリオン量計測シーン

 
レプリカによって千佳のトリオン量を測って見ると、巨大な立方体が現れます。
玉狛のトリオンモンスター・千佳の圧倒的なトリオン量が、視覚的に分かりやすく表現されたシーンでした。
 

ぼんち揚(あげ)食う?(迅悠一)

 
修とネイバーの繋がりを疑う三輪。
そこに突然登場したのは、迅でした。
大仕事があるからと基地に戻るよう促します。
これによって修への監視が一時的に緩むのでしょう。
暗躍が趣味の面目躍如というところでしょうか。
 
 
あなたのお気に入りの名言・名場面はありましたか?
 
 
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※画像はいずれもワールドトリガー葦原大介)第1巻・第2巻(集英社)より引用。

 
 

ジョジョの奇妙なおとぎばなし・第4部「大きなカブは引き抜けない」

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第3部編はこちら

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桃太郎

キジ村億泰「ゥンまああーいっ」(きびだんごを食べながら)

桃太郎その2

ピンクピーチの少年

かぐや姫

おじいさん「かぐや姫も月までブッとぶこの衝撃…」

マッチ売りの少女

少女「マッチはいかが?マッチはいかがですか?」

通行人「お金を差し出せば……ほんとに…『マッチ』…を…売ってくれるのか?」

少女「ああ〜〜〜 約束するよっ 『お金』と引き換えのギブ アンド テイクだ 買えよ 早く買え!」

通行人「だが断る

鶴の恩返し

鶴「人は『覗け!』と言うと用心して覗かない 『 覗くな』と言うとムキになって『覗いてくる』」

フランダースの犬

ネロ「わたしは…子供のころ…ルーベンスの「キリスト昇架」「キリスト降架」ってありますよね…あの絵…教会で見た時ですね…(中略)なんていうか…その…最終回なんですが…フフ…凍死…しちゃいましてね…」 

三年寝太郎

村人「うらやましいな…ヒマそうで……」

舌切り雀

欲張りなおばあさん「いいや 限界だッ! 開けるね! 今だッ!」 

古事記

イワナガヒメ「『長生きのブスより短命の美人…』…の方がマシってことね〜〜〜」 

一休さん

一休「それでは虎を屏風から出してください。すぐに縛って見せましょう」

足利義満「なるほど 完璧な作戦っスねーーっ 不可能だということに目をつぶればよぉ〜」 

DRAGON BALL

ドドリア「このヘアースタイルが重ちーみてェーだとォ?」

三国志

ジャーン ジャーン(ドラァ……!)

ギリシャ神話

メドゥーサ「コッチヲ見ロォ〜」

ギリシャ神話その2

小道で振り向いてしまうオルフェウス 

ギリシャ神話その3

オイディプス「ぼくのパパはパパじゃない」

カチカチ山

狸「(おばあさんの)味もみておこう」 

シンデレラ

ジャンケン王子様「ガラスのシューズだっ!」

忠臣蔵

吉良「激しい『嫌がらせ』はいらない… そのかわり深い『仇討ち』もない……『植物の心』のような人生を…そんな『平穏な生活』こそわたしの目標だったのに……」

吉良上野介は静かに暮らしたい) 

我輩は猫である

我輩の名前は『まだない』 いつ…どこでわたしが生まれたのかはどうしても思い出せない

(デッドマンズ肉球) 

忠犬ハチ公

ハチ「僕も…ご主人様が…帰ってから…一緒に帰るよ…」

一寸法師

姫「そう…ところであんた…最近 背のびた?」

 

次回予告:

(気が向いたら残りの部もやります)

第1部

ラプンツェルの意外な攻撃

・カエルの王子、メメタァされる

第2部

・中国仙人(杜子春)はうろたえないッ!

・あーん!ロミオ様が死んだ!

第5部

・涙目の赤鬼

・狼少年、汗を舐められる

第6部

エルメェス注文の多い料理店でパンティあげちゃう

・ヤバイ(一寸)法師が(鬼に)IN!!

第7部

・おむすびころりん黄金回転

・毒リンゴォ、ようこそ眠りの世界へ

第8部

・ソフト&ウェットなクトゥルフ

・下半身にこぶが2つあるおじいさん

 

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