この能力バトル・現代異能バトル漫画がすごい!2017【オススメ・連載中】
最近のオススメ能力バトル・異能バトル漫画を紹介します。
何が、能力バトル・異能バトルか、という定義は難しいところですが、なんとなくで判断しています。
あまりにメジャー過ぎるものは除いており、順位はわりと適当です。
なお、主人公の能力や序盤のストーリーなど若干のネタバレを含みますので、ご注意ください。
(主観ですが、核心に触れるネタバレは避けたつもりです。)
- 1位 ハイラのSP -龍伐庁調査執行部第3課-(榊原瑞紀)
- 2位 出会って5秒でバトル(はらわたさいぞう、みやこかしわ)
- 3位 キリングバイツ(村田真哉、隅田カズアサ)
- 4位 リィンカーネーションの花弁(小西幹久)
- 5位 サツリクルート(吉宗、MITA)
- 6位 超人戦線(青山広美、山根和俊)
- 7位 多数欠(宮川大河)
- 8位 平穏世代の韋駄天達(天原)
1位 ハイラのSP -龍伐庁調査執行部第3課-(榊原瑞紀)
「異類」と呼ばれる「鬼」などの人外の者。
彼らは、全国に潜伏し、人を食べて暮らしています。
彼らを消滅させられるのは、日本に12人しかいない、「龍騎士」と呼ばれる特殊能力を持った者のみ。
タイトルの「龍伐庁」は、その龍騎士をサポートし、異類を排除するための行政機関です。
このマンガでは、新たに龍騎士になった10歳の少年・「ハイラ」(下記画像参照。)とこれをサポートする龍伐庁の「ハイラユニット」の活躍が描かれます。
メインとなるのは、理不尽を憎む熱血漢の元警官・来生(きすぎ)と冷静沈着なハイラユニットの主任・真永。(上記の画像の2人。)
「正義感の強い熱血タイプ」と「クールな知性派」のバディもの、というのは、わりとありがちですが、描き方が上手いのでなかなか引き込まれます。
また、このマンガの特徴の一つは、ハイラの存在。
龍騎士は、特殊能力を持った貴重な存在なため、ハイラユニットのメンバーはその命令に服従しないといけないのですが、それをいいことにワガママ放題なのです。
10歳の少年なので、まだまだ色々と不安定・無知なところもあり、これがどのように変わっていくのか、というところも見所です。
異類退治に関しては、異類の側や龍伐庁内部に怪しい動きもあり、こちらの展開も見逃せません。
異類退治の行く末と人間関係の変化が両方楽しめるマンガになっています。
このマンガのように、能力者が組織化されているというのは、近年のトレンドかもしれません。
(東京喰種とか僕のヒーローアカデミアとか炎炎ノ消防隊とか。これら以前からもあったといえば、ありましたが。)
(新人龍騎士は、10歳のわがままな少年。ハイラのSP-龍伐庁調査執行部第3課-(榊原瑞紀)第1巻(KADOKAWA/角川書店)より引用)
2位 出会って5秒でバトル(はらわたさいぞう、みやこかしわ)
一般人たちが、謎の存在に特殊能力を与えられ、デス・ゲームを強制される。
と、ここまでは、わりとありがちな設定。
このマンガの特異なところは、主人公の能力「詭弁家(ソフィスト)」の内容です。
その能力の内容は、「相手があなた(主人公)の能力だと思った能力」。
はったりだろうが相手にすごい能力だと信じさせれば、その能力が使える一方、何も信じさせることができなかったりすると何も使えません。
こうしたトリッキーな能力で、主人公やその仲間たちの、知略を尽くしたバトルが描かれます。
頭脳戦的な能力バトルが好きな人にはオススメです。
まだ、ストーリーは序盤と思われるので、今後が楽しみですね。
3位 キリングバイツ(村田真哉、隅田カズアサ)
遺伝子強化技術によって動物の能力を得た獣人たちによるバトルもの。
各キャラが、それぞれ個別の動物の遺伝子を組み込まれており、財閥同士の代理戦争「牙闘(キリングバイツ)」において戦います。
第1章でストーリーの中心になるのは、キリングバイツに巻き込まれた平凡な大学生・野本とそのパートナーとなるヒトミ(下記画像参照)。
動物のウンチクをナレーションでいれつつ、バトルが行われるさまはテラフォーマーズ的なところがあります。
また、企業の代理戦争・平凡で弱気な指示者と強気な戦闘員というコンビの点はケンガンアシュラ的なところがありますね。
(別にパクリだとかそういうことを言いたい訳ではありません。)
テラフォーマーズよりはは、設定・ストーリーともに比較的シンプル。
登場する動物も、ヤマアラシ、ライオン、チーターなどメジャーな動物が多く、とっつきやすいです。
(ヒトミについては、下記の画像のとおり、ラーテルなので、そこまでメジャーではありませんが…)
また、特徴的なのは、女性キャラとそのサービスシーンの多さ。
男性キャラもそれなりにいるにもかかわらず、既刊6巻のうち、5巻の表紙が女性キャラ、というところでなんとなく雰囲気は分かるかと思います。
そういうところをあざといと嫌うか、好んで読むかは好みが分かれるところかもしれません。
能力者の見た目は下記画像のような感じなので、獣耳好きな人は必読です。
最新刊ではちょうど第1章が終わって区切りがついたところなので、今が読み時です。
どうでも良いですが、作中には「虎砲」という技が出てきますが、修羅の門やテニスの王子様にも同名の技がありますね。
(修羅の門やキリングバイツと技名が被るテニス漫画とは一体…)
(獣化したヒトミ。キリングバイツ(村田真哉、隅田カズアサ)第1巻(小学館クリエイティブ)より引用)
4位 リィンカーネーションの花弁(小西幹久)
偉人や罪人を前世に持つ者が、前世からその才能を引き出して戦う能力バトルもの。
偉人モチーフのバトルものというと、過去にもたくさんありますね。
ノブナガン、第九のマギア(音楽家)、ハイファイクラスタ、文豪ストレイドッグス(作家)、ドリフターズ、Fate/stay nightなどなど…。
このマンガもそういう類の設定です。
モチーフになる偉人は、宮本武蔵、アインシュタイン、ニュートンなど。
このタイプのマンガだとニュートンは頻出ですね。
能力バトルにつきものの重力使いにしやすいからでしょう。
このマンガのストーリー:
あらゆる分野の習い事を試したものの、どの分野でも際立った才能がなく、絶望していた主人公、扇寺東耶(せんじ とうや)。
彼は、自分は「持たざる者」であり、同級生の灰都のことを、自分とは違い、剣の才能を「持つ者」だと思っていた。
しかし、彼は、灰都に、「私達は似ている」と言われる。
その理由とは…?
このマンガで特徴的なのは、それぞれの能力の圧倒的強さ。
それぞれが別の能力マンガだったら、上位幹部〜ボス級の強力な能力を持っており、これらのキャラのバトルがサクサク進むところはなかなか読んでいて楽しいです。
サクサク進みすぎて、こんな魅力的なキャラ、ここで使い捨てて良いの?と思うくらい…。
また、ストーリーも最初は単調でしたが、中盤からはなかなか一筋縄ではいかないものになっています。
5位 サツリクルート(吉宗、MITA)
就活×能力バトルというおそらく唯一無二の能力バトル漫画。
やや突破な世界設定なので戸惑うところはあるかもしれません。
主人公の能力があまり強力ではないので、この能力を活かしてどう立ち回るかが楽しめます。
直接命を奪り合うバトルではないので、通常の能力バトルと違うタイプの能力が登場・活躍するところも良いですね。
個別の記事はこちら。
6位 超人戦線(青山広美、山根和俊)
ストーリーの前半では、特殊能力を与えられた凡人と各分野の達人の一対一の戦いが描かれます。
例えば、「念動力(ただし動かせるのは野球ボールの質量まで)を与えられたフリーター」VS「プロのスナイパー」。
強力な能力が与えられる一方で、肉体的にも精神的にも弱い凡人と、何も能力を与えられないながらも、知識・経験・技量で対抗するエキスパートたち。
「ギャンブルフィッシュ」のコンビならではの個性的なキャラが魅力的です。
また、オムニバス的になっているので、どちらが勝つかが予想できないのも良いところです。
この作品も、現在は、ストーリーが次の段階に進んでいるところ。
こういうタイプの作りは最近の能力バトルの流行りなんでしょうか。
7位 多数欠(宮川大河)
突然、「皇帝」を名乗る者によって毎日行われるようになった「多数欠」。
2択の質問が出題され、多数派は全員死ぬ、というシンプルかつ斬新な設定。
第1部では、特殊能力「特権」と「権利」を使って、主人公たちが皇帝に立ち向かう姿が描かれます。
崩壊した社会でのサバイバル的な要素があるのもアクセントになっています。
現在では第2部が連載中。
8位 平穏世代の韋駄天達(天原)
魔族が封印されて800年。
戦いの時代を忘れた平穏(ゆとり)世代の神、韋駄天たちと魔族とのバトルが描かれます。
チート級に強力な韋駄天に対し、そんなに強くない魔族がどう立ち向かうのか、という、普通とは逆のバトルの楽しみがあったりします。
また、韋駄天側が人間とは別の倫理観・価値観を持ってるところも面白く読めます。
非商業のweb漫画としてはトップレベルに面白い漫画ではないでしょうか。
この他にオススメがあればぜひ教えてください!
※ブックマークコメントで、ダーウィンズ・ゲームが挙げられていました。
メジャーすぎるかな?と思って載せなかっただけで、こちらもオススメです!
特殊能力を与えられてデスゲームに巻き込まれる、という入りはありがちですが、テンポの良いストーリーと多彩なキャラが魅力です。
また、ソーシャルゲーム・MMOっぼい雰囲気も現代的な感じがします。
(ソシャゲもMMOも詳しくないので的外れな感想かもしれませんが…)
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(気が向いたら残りの部もやります)
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・あーん!ロミオ様が死んだ!
第5部
・涙目の赤鬼
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第6部
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第7部
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イザナミ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」(1日1000人を殺しながら)
イザナギ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」(1日1500人を産ませながら)
風の又三郎
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(中略)
シンデレラ「なじむ 実に!なじむぞ」(ガラスの靴を履きながら)
うさぎと亀
うさぎ「勝ったッ!第3部完!」
ネタヲダスノ・クルシイデース
※おとぎ話じゃないのも混ざってるって?大人はウソつきではないのです。間違いをするだけなのです……。
←to be continued
次回予告:
※気が向いたら各部やります
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・ラプンツェルの意外な攻撃
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・中国仙人(杜子春)はうろたえないッ!
・あーん!ロミオ様が死んだ!
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・小道で振り返るオルフェウス
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・下半身にこぶが2つあるおじいさん
その他のオススメ記事
※参考にさせていただきました!各部の名言が揃っていて素晴らしいです。
ネタバレはどこまで許されるのか?
某ブログにおいて、某小説について「叙述トリックがある」という紹介がされました。
このことについて、色々な意見が集まっています。
(いつも楽しく読ませていただいているブログでもあり、当該ブログについて批判等をする意図はないのでブログは伏せます。)
私も、これは嫌がる人がいるかもなー、と思って初期に少しコメントしたのですが、その後、やはり批判的な意見がそれなりに集まったようです。
漫画を紹介するとき、いつもこの種の問題には悩んでいるので、これを機会に私のスタンスを書きたいと思います。
1 基本的にはマナーの問題である
ネタバレの方法・程度によっては、著作権法上の「翻案」に当たったり、不法行為が成立したりする余地もあるでしょう。
(ヤフー知恵袋では、器物損壊になるというのがベストアンサーがありましたが、さすがに無理がありそうです。)
ただ、通常の漫画・小説紹介ブログでされている程度のネタバレが、これらに当たるということは考え難く、基本的にはマナーの問題だと認識しています。
(ネタバレと称してストーリーを一から十まで書いているブログはここでいう通常に含まれません。)
2 「叙述トリックがあること」は許されないネタバレか?
マナーの問題である以上、最終的には絶対的な正解はなく、許されるか否かは人それぞれ、という話になるでしょう。
ただ、個人的には、叙述トリックがあると知って読むのと知らないで読むのとでは、読んだ時の楽しさが全く異なると感じます。
その意味で、密室トリックがあるという紹介と叙述トリックがあるという紹介では質が大きく異なるといえるのではないでしょうか。
そのため、自分であれば、叙述トリックがあると紹介するときは、ネタバレがあると冒頭に明示してから紹介すると思います。
(他の人が明示しなくてもそこまで気にはなりません。)
3 なんとなくの基準
私としては、長編漫画の場合、1巻あたりで明らかになる内容・設定・世界観については、通常、特にネタバレがある、とは明示せずに記載しています。
ただ、1巻(時には1話)の冒頭や引きで読者を驚かせるタイプの漫画もある一方、10巻、20巻を過ぎて方向転換してからが本当に面白いところ、という漫画もあるわけで、そこら辺はなんとなくの感覚で調整するしかないのかな、という感じです。
一応の基準としては、①それを記載しないと作品の良さを伝えられないか、②それを知って読むのと知らないで読むのでは、どの程度読んだときの楽しさが異なるか、ということのバランスで考えています。
極論すれば、どんでん返しがある、とか、伏線がある、ということすら知らないで読むのが、幸せな体験なのかもしれません。
私は、叙述トリックの元祖のあの作品を、何も知らずに読むという幸運に恵まれました。
もっとも、伏線などがある、ということを抽象的にすら書かないで魅力を伝えるのはなかなかに難しく、その程度の紹介は、「ネタバレなし」という扱いで勘弁いただきたいと思っています。
また、それなりに多くの人が結末を知っているであろう有名作品であっても、知らない人はいるわけで、それを安易に明らかにすることも気をつけたいところです。
(例えば、猿の惑星とか)
一方で、例えば、ドラゴンボールについて、「悟空はかめはめ波を打ちます」という記載をするのに、ネタバレ注意と書くのもどうかという気もあり、これも程度問題でしょうか。
4 自衛
読み手の立場としては、ネタバレについては、自衛に努め、それでもネタバレを踏んでしまったら自己責任だと考えています。
例えば、個人的には、本当に楽しみにしている作品(かつネタバレがありそうな話題作)で、ネタバレを絶対みたくないものについては、公開・発売直後はあんまりネットを見ないようにしています。
また、ごく親しい人にはネタバレを言わないように普段からお願いしています。
それでも、電車やバスでネタバレの会話が聞こえてきてしまうこともありますが
(自衛の余地があるからブログには何を書いても良いということを言いたいわけではありません。念のため。)
5 ブログでの記載
ブログでは、多くの人が好まないネタバレをした場合、今回のように指摘されることもあると思います。
もっと怖いのは、指摘もなく黙って読者が離れていくことでしょう。
知らず知らずのうちにそういうことがないように、自戒をこめてこの記事を書きました。
6 終わりに
ネタバレ問題については、様々な意見があり得ると思います。
何か意見があればお寄せください。
※なお、以上の記載は、ネタバレに関する注意喚起をしない場合にどこまでの記載が許されるか、という話です。
ネタバレに関する注意喚起を記事タイトル又は記事冒頭でしている場合に、どこまでが許されるかは、対読者というより、対作者・著作権者との問題であり、また別の問題だと思います。
2016年に完結したオススメの面白い漫画10作品
2016年ももうすぐ終わり。
今年完結した漫画の中でオススメなものをあげてみました。
- 1 スピリットサークル(水上悟志)
- 2 デストロ246(高橋慶一郎)
- 3 BLEACH(久保帯人)
- 4 ふだつきのキョーコちゃん(山本崇一郎)
- 5 暗殺教室(松井優征)
- 6 昭和元禄落語心中(雲田はるこ)
- 7 オールラウンダー廻(遠藤浩輝)
- 8 オゲハ(oimo)
- 9 野田と申します。(柘植文)
- 10 虫籠のカガステル(橋本花鳥)
- おわりに
1 スピリットサークル(水上悟志)
輪廻転生を巡るファンタジー漫画。
主人公の桶屋風太は、霊が視える14歳。
同じクラスに転校生・鉱子がやってきたのをきっかけに、自らの過去生(前世)をいくつも体験していくことになる。
その前世から明らかになる、初対面のはずの鉱子が風太を殺そうとする理由とは…?
というストーリー。
(風太と鉱子、その因縁が垣間見える画像は下記)
あまり細かく紹介するとネタバレになるので避けますが、6巻ながら壮大なストーリーが見事にまとまっています。
前世という設定を使われることで、様々な時代・登場人物・世界観が展開されており、短編集のような趣きもあるところです。
ラストも綺麗で素晴らしい。
なお、作者の他の漫画を読んでいるとより楽しめる部分も少しありますが、読んでいなくても大きな問題はありません。
(初対面のはずの転校生・鉱子に命を狙われる主人公・風太。2人の顔にある傷の由来・因縁も後々明らかに。スピリットサークル第1巻)
2 デストロ246(高橋慶一郎)
殺し屋(女子高生)やヤクザ(女子高生)、殺し屋殺し(女子高生)が入り乱れてバトるガンアクション。
作者の趣味全開で、男性キャラは雑魚しかいない、という思い切りの良さが素晴らしい。
単独の記事はこちら。
3 BLEACH(久保帯人)
虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊を退治する者、死神。
そんな死神の仕事をすることになった高校生、黒崎一護の活躍を描く能力バトルもの。
厨2だのオサレだのとも言われますが、用語や台詞がいちいちカッコ良い。
キャラデザの良さにも定評があるところです。
用語などの雰囲気を知りたい方は以下の記事をどうぞ。
(ただし、特に後半にネタバレがあります。)
バトルは、ライブ感で楽しみましょう。
頭脳戦を期待するとちょっと肩透かしになるかも…。
(この作品にはこの作品の良さがあります)
ラストは(一応)キレイにまとまっていますので、
死神代行消失編や千年血戦編の途中で離脱した方にもぜひラストまで読んでほしいです。
4 ふだつきのキョーコちゃん(山本崇一郎)
「シスコンヤンキー」の兄と、ある秘密を持った妹、その周囲の人々を巡るラブコメ。
さすが「からかい上手の高木さん」の作者だけあって、読んでいてニヤニヤが止まりません。
ツンデレは一旦デレてしまうとツンに戻りにくい、という問題を設定によって解決した発明が素晴らしい。
5 暗殺教室(松井優征)
クラスみんなで、担任である超生物(マッハ20で動く)の暗殺を目指す、という設定が素晴らしい異色作。
設定が独特ながら、王道的展開あり、感動あり、驚きの伏線ありと様々な角度から楽しめる漫画です。
その他の設定が斬新な漫画については、以下の記事をどうぞ。
6 昭和元禄落語心中(雲田はるこ)
落語がテーマ。
落語にはあまり興味がありませんでしたが、一気に引き込まれました。
人間ドラマが魅力です。
タイトルにも昭和とある通り、ストーリーのうち、それなりの比重を、主人公の師匠の昭和の頃の過去話が占めているところ。
男の色気を感じさせる作品でもあります。
7 オールラウンダー廻(遠藤浩輝)
主人公がものすごい必殺技を使えるわけでもなく、人間離れしたキャラが縦横無尽に活躍するような中身でもなく、内容は非常にリアル寄り。
同じ作者のEDENとはまた大分趣きが違います。
格闘技をやる意味を自問し続ける青春マンガでもあり、試合だけでなく、主人公の廻(めぐる)と周囲の人間との関係性も楽しめます。
8 オゲハ(oimo)
中学生男子のキジは、ある日、謎の生物を見つけ、家に連れて帰る。
その生物は、首から上と胴体は人間、両手は蝶の羽のようで、下半身は芋虫のようだった。(下記画像参照)
キジは、この生物をオゲハと名付けて、これを飼い始める、というストーリー。
ストーリーだけだと、映画ETのような、少年と人外の生物の心温まる話にも感じるかもしれません。
しかし、ストーリーの方向性はかなりダーク。
オゲハの名前の由来からして、汚い+アゲハ蝶、というひどい扱い。
食事もろくに与えなかったりします。
人間であるキジは、表情をあまり変えません。
一方、表情豊かなのはオゲハの方。
読んでいて感情移入するのは、人間のキジよりもオゲハの方だったりします。
全体的に不穏な雰囲気がただよい、この先の展開がどうなるか、読んでいてどんどん不安になっていくマンガでした。
キジのオゲハに対する扱いに嫌悪感を持つ人もいそうなので、そういうのが苦手そうな方はまずは試し読みなどをする方が良いかもしれません。
(キジが見つけた謎の生物、オゲハ。オゲハ第1話)
9 野田と申します。(柘植文)
地味な見た目で個性的な女子大生、野田さんの日常を描くコメディ。
野田さんが、合コンで石破防衛大臣のモノマネをしてはいけないということに気づく、とかそういう感じの漫画です。
10 虫籠のカガステル(橋本花鳥)
元は前から完結していたwebマンガですが、商業出版が今年完結まで行きました。
人が巨大な虫になる病気が蔓延する世界を描くアクション・ファンタジー。
web漫画というと玉石混交ですが、この作品は非常にクオリティが高いです。
おわりに
今年完結、というくくりで思い出すのは難しく、漏れている作品も色々あるかもしれません。
以上の作品以外で何かあればぜひ教えてください。
(追記)
ブックマークコメントであげていただいたものは以下の通り。
こち亀、トリコ、逃げ恥、RiN、僕だけがいない街、夢からさめても、自殺島、春の呪い、SOUL CATCHER(S)
名作揃いですね。ありがとうございました!
その他のオススメ記事はこちら
BLEACH用語だらけの桃太郎
昔々、ある空座町に、おじいさん(アブウェロ)とおばあさんがいました。
ある日、アブウェロは、虚圏(ウェコムンド)へ最上級大虚(ヴァストローデ)を狩りに、おばあさんは、尸魂界(ソウルソサエティ)に死覇装の洗濯にいきました。
死覇装についていたホコリは、刃に似ていました。
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おばあさんが洗濯を続けていると、瀞霊廷の方から、大きな崩玉が、ドンドチャッカ、ドンドチャッカと流れてきました。
おばあさんは、「スエルテ(ラッキー)」と叫んでこれを拾います。
おばあさんは、穿界門を通って飛廉脚で空座町に帰りました。
アブウェロが、響転(ソニード)で黒腔(ガルガンタ)を通って帰ってくるのを待って、おばあさんは、命を刈り奪(と)る形をした斬魄刀で、崩玉を切ろうとしました。
鋼皮(イエロ)が硬く、おばあさんは、これを切るのに苦戦しましたが、「剣は両手で振った方が強い」と気付いたことで、なんとか切ることができました。
崩玉を切る方法としてはエサクタ(正解)です。
崩玉の中からは、元気な金色疋殺地蔵が出てきました。
金色疋殺地蔵は、ピカピカ光っていましたが、偉大な相手というのは輝いて見えるものです。
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闇に生まれし子どもは、中央四十六室によって桃太郎と名付けられました。
桃太郎は、チョコラテ・イングレスや絶えず自壊する泥の人形で遊びながら、すくすくと育ちます。
寝る子は育つというおばあさんの言葉に従った結果でしょう。
やがて桃太郎は、中学生になり、少し老けました。
桃太郎「13歳や」
ある日、桃太郎は、鬼が島には、死神の卍解を星章化(メダライズ)して奪う鬼(ディアブロ)がいるという情報(ダーテン)を入手します。
桃太郎は、後から生まれてくる弟や妹を守るため、鬼退治に行くことにしました。
おばあさん「死にに行く理由に他人を使うなよ」
おばあさん達は、桃太郎を止めますが、桃太郎の決意は変わりません。
桃太郎「人生が5回くらいあったらなあ! 5回とも違う街で生まれて 5回とも違うものをお腹いっぱい食べて 5回とも違う仕事して… それで5回とも… 同じ鬼を退治する」
ヒーローに憧れていた桃太郎でしたが、憧れは理解から最も遠い感情だと気付いたのです。
やがて、おばあさん達も桃太郎の熱意に負け、桃太郎の鬼退治を応援することになりました。
アブウェロ「進め 決して立ち止まるな 退けば老いるぞ 臆せば死ぬぞ!」
アブウェロとおばあさんは、桃太郎にソウル・キャンディ、プリングルス、聖文字(シュリフト)を与え、桃太郎を花鶴射法で送り出しました。
さよならを言う練習を終えた桃太郎は、甘さ(チョコラテ)を置いて旅に出たのです。
アブウェロ「俺達の仕事は 家の中を片付けて桃太郎の帰り道を用意してやることだ」
桃太郎は、鬼が島へ向かう途中、ロンダニーニの黒犬と出会いましだが、自壊していたのでおともにはできませんでした。
また、桃太郎が、破道の九十の詠唱破棄をしていると、狛村左陣と出会いました。
狛村は、雨と埃だけを食って辛うじて生きていました。
狛村「己を捨てた復讐などするな」
桃太郎「あまり強い言葉を遣うな 弱く見えるぞ」
このやりとりとは関係なく、桃太郎がドッグフードをあげると、狛村は桃太郎のおともになりました。
また、桃太郎と狛村が探査神経(ペスキス)を鍛えていると、狒狒王蛇尾丸に出会いました。
狒狒王蛇尾丸は、魂に誓って勝負を挑みましたが、あっさり負けてしまい、桃太郎のおともになりました。
その後、桃太郎一行が、虚(ホロウ)化していると、アビラマ・レッダーと出会いました。
彼は、第2十刃(セグンダ・エスパーダ)であるバラガンの従属官(フラシオン)であり、数字持ち(ヌメロス)です。
空戦鷲(アギラ)を使う彼でしたが、桃太郎が侘助で何回か斬りつけると、詫びるかのように頭(こうべ)を差し出し、彼もおともになりました。
こうして、犬、猿、キジをおともにした桃太郎は、やがて鬼が島にたどり着きました。
鬼「いつからここが鬼が島だと錯覚していた?」
桃太郎たちが、鬼が島だと思っていた場所は、真世界城(ヴァールヴァルト)へと変化した銀架城(ジルバーン)だったのです。
そこで桃太郎を迎えたのは、見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)から来た滅却師(クインシー)の皇帝と星十字騎士団(シュテルンリッター)達でした。
零番隊をも倒した彼らは、桃太郎たちを旅禍として迎撃します。
鬼「インヴェイダーズ・マスト・ダイ」
桃太郎は、静血装(プルート・ヴェーネ)、王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)や最後の月牙天衝でこれに立ち向かいます。
犬は、黒縄天譴明王で、猿は双王蛇尾丸で、キジは帰刃(レスレクシオン)で戦いました。
桃太郎「俺自身が鬼になることだ」
聖別(アウスヴェーレン)や同士討ち、仮面の軍勢(ヴァイザード)の助けもあり、桃太郎たちは、鬼たちを追い詰め、あとは鬼の大将を残すのみとなりました。
桃太郎たちは、鬼の大将を総攻撃しましたが、桃太郎たちは、完全催眠にかかっており、実際に斬られたのは雛森でした。
桃太郎「雛森の霊圧が……消えた……?」
桃太郎の魔人の一撃は「致命的」でした。
桃太郎は、雛森のいない世界のスピードについていけそうにありません。
そこで、技術開発局に雛森を改造(なお)してもらいました。
桃太郎「済まぬ」
雛森「私は(謝罪を)拒絶する」
桃太郎「何を急に怒っているのかネ?君のそういう処…正直 引くヨ」
システムオールグリーン。桃太郎と雛森のコミュニケーションは不全でした。
桃太郎「できれば僕を…許さないでほしい」
そんなことがありつつも、桃太郎達は、なんとか全知全能(ジ・オールマイティ)の陛下を倒すことができました。
もっとも、結局、霊王が何だったのかはよく分かりませんでした。
とはいえ、桃太郎たちは、鬼たちが蓄えていた宝箱を車に積んで、おばあさん達の家へと持ち帰ることができました。
家に帰って宝箱を開けてみると、その中味は、ゾンビパウダーでした。
こうして、桃太郎は百年後までごきげんに暮らしました。
めでたしめでたし
完…だと…?
いらすとや:死神のイラスト
※この記事は、
星井七億さん(http://7oku.hatenablog.com/)の桃太郎シリーズに端を発した、
サイバーエージェント用語だらけの桃太郎
http://ameblo.jp/tsukkyiiiiiii/entry-12230199871.html
IT用語だらけの桃太郎
http://bulk.co.jp/theblog/nogutaku/172216472
サッカー用語だらけの桃太郎
http://ameblo.jp/redond/entry-12230406383.html
の流れに乗っかったものです。
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